「関東カップ・Ｆ１」（２９日開幕、大宮）

　太田りゆ（３１）＝埼玉・１１２期・Ｌ１＝が８月のＧ１・女子オールスター（宇都宮）準決勝の落車で負った左鎖骨骨折からの復帰戦に挑む。

　「（落車して）２日後に手術をしました。記憶にないんですけど、手術前に先生から頑張ってと言われたらしく、それに対して『私は頑張ることないので、先生がきれいにやってください』って圧をかけていたらしいです」と笑顔で振り返った。状態面に関しては「練習は悪くないけど、１００％ではないですね。一番得意な部分が欠けている感じ。不安ですよ」と明かした。

　これが初の落車。さらにこの失格で１１月のＧ１・競輪祭女子王座戦（小倉）への出場ができなくなり、モチベーションの維持も難しい状況にある。「グランプリは１年に１回。でも私は４年に１回を逃してますから。でも年齢とか先の事を考えて、この１年は大事にしたかった」と行き場のない感情はあるようだ。それでも前を向く。「先々の人生を考えていい感じにできることします」と話すように、資格の獲得の目指すようだ。「夢は言わない方がいい」と具体的なことに関しては明言を避けたが、すがすがしい表情をしていた。