【凱旋門賞】クロノジェネシス7着、ディープボンド14着 重馬場に本領発揮ならず

 7着に終わり、引き揚げてくるクロノジェネシス(共同)
 14着に敗れたディープボンド(共同)
2枚

 「凱旋門賞・仏G1」(3日、パリロンシャン)

 愛国のラブが出走を取り消し、14頭立てで争われた一戦。日本から参戦したクロノジェネシスは7着、ディープボンドは14着に敗れた。記念すべき第100回大会を制したのは独国馬トルカータータッソ。13番人気(JRAオッズ)も何のその、大外から鋭脚を発揮して豪華メンバーを打ち破った。

 日の丸を背負って勇躍参戦した2頭だったが、水気をたっぷり含んだ重い馬場に四苦八苦。クロノジェネシスは道中2番手から運ぶも直線で伸びを欠き7着、ディープボンドは後方から見せ場をつくれず14着に敗れた。

 国内トップホースとなったクロノジェネシスが、ターゲットに選んだ欧州の頂。あえて前哨戦は使わないプランを選択したが、結果には結びつかなかった。マーフィーは「ペースが速くなりそうだったので、馬群の外から時間をかけてポジションを取りにいった。道中はスムーズに進んでいたし、最後の直線に向いた時もまだいい感じだったが、ゴーサインを出した時、加速できなかった」と振り返る。斉藤崇師は「重い馬場にのめって最後は疲れてしまいました」と肩を落とした。

 一方、しんがり負けを喫したディープボンドも、バルザローナが「馬が疲れてしまった」と証言するように、タフな馬場が敗因にあった様子だ。前哨戦のフォワ賞を見事に制しての臨戦。6番人気に推されたが、父キズナ(13年4着)の無念を晴らすことはできなかった。13着馬から30馬身差という大敗となったが、大久保師は「故障したのかと心配しましたが、馬体に異常はありませんでした」と話しており、帰国後は立て直しに専念することになりそうだ。

 高き壁の前に立ち尽くす日本競馬界。悲願達成への糸口がつかめないまま、2021年の挑戦も幕を閉じてしまった。

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