【競輪】山口「限界」涙の引退表明
昨年の「KEIRINグランプリ」などを制した山口幸二(44)=岐阜・62期・SS=が4日、都内で会見を行い、現役引退を表明した。2日の「G1・競輪祭」(小倉)の決勝7着を最後にバンクを去る。19日の選手会支部長会議を終えてから、選手登録を削除する手続きを取る。
88年のデビューから24年。現役を終えたことを、山口は涙をこらえながら発表した。「12月2日の小倉、競輪祭を最後に引退をしたいと思います」と初めて公式に引退を宣言した。長い選手生活を思い起こすと感情は抑えきれなかった。「レースが終わったあとは涙なんか全然出なかった。でも、発表させていただく場になって自然と涙が出てくる」と感極まった。
覚悟は昨年、すでに芽生えていた。中部が誇る両エース深谷知広と浅井康太と連係したG1で衰えを感じ取った。「昨年(6月)の前橋の高松宮記念杯の準決で深谷君から離れた。踏むタイミングとかじゃなく、単純に脚力が足りずに離れた。そのとき、おぼろげに引退ということを感じた。(昨年9月)岐阜のオールスター決勝では、浅井君の先行を抜けず2着。それまで抜けなかったことはなかったから、完全に限界を悟った」と明かした。
同じ中部勢の選手たちには、前回の競輪祭の準決勝が終わった夜に引退を知らせた。「それまでに話して気を遣われたりされたくなかった。決勝を走った選手は、知らなかったんじゃないかな」。今年最後のG1に水を差したくないという気持ちもあって、あえて公表しないままラストラン。08年から現在まで選手会の岐阜支部長を務めてきた山口ならではの気配りだった。今後の詳細は未定だが「競輪界をバックアップする仕事ができればいいなと思う」と“ヤマコウ”の愛称で親しまれた個性派レーサーは、バンクに別れを告げた。
