ラン活も佳境!あえてノーランドセル通学を選択した家庭 その理由は?

ノーランドセル通学を選んだ家庭 その理由は? ※写真はイメージです(カネーライス/stock.adobe.com)
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 来年春に入学の子どものランドセル購入活動、いわゆる「ラン活」もそろそろ佳境に入り、候補を絞ったり、購入を決めた家庭も多いのではないでしょうか。しかし近年の教科書の大判化やページ数の増加、タブレット端末でのデジタル学習の導入もあり、小学生のランドセルの重さは年々増加傾向にあり、「ランドセル症候群」など子どもの身体的負担が問題視されています。小学生が発案した、ランドセルをキャリーバッグのように引いて通学ができる商品「さんぽセル」がネット上で話題になったのもまだ記憶に新しいのではないでしょうか。

 そこで、あえて通学カバンにランドセルを選ばない「ノーランドセル」を選択したご家庭にお話を伺いました。

 3人のお子さんを育てる兵庫県在住のBさんは、今年2年生となる次男が小学校入学後すぐ「ランドセルが重たくて学校に行きたくない」との一言で、リュックサックで通学させるようになりました。ランドセルの重さが身体的だけでなく子どもの心理的負担になっていると感じ、「このまま登校拒否に繋がるぐらいなら」とランドセルでの通学を辞めました。来年小学校に進学予定の下のお子さんは、はじめからランドセルではなく通学用リュックサックの購入を検討しているそうです。

 この春、長女が小学校に入学した大阪府在住のFさんは、重さによる子どもの体への負担はもちろん、ランドセルの価格の高さにも疑問を持ち、ランドセルは購入せず通学用リュックサックを購入することに決めました。また、サスティナブルな視点から動物の革を使用しない布製のリュックサックのほうが、子どもの体にも地球にも優しいというのもランドセルを購入しなかった理由のひとつだと言います。

 そもそもランドセルの購入は義務付けられているものではなく、多くの公立小学校では通学用の鞄は自由とされているのですが、まだ小学校入学前にランドセルを購入する家庭が大半を占めます。しかし、近年ランドセルの子どもへの負担が問題視されるようになってきたこともあり、小学校の入学前説明会では「通学時の鞄はランドセルに限定しない」と説明が加えられるようになった学校も。少しずつ浸透しつつある「ノーランドセル」という選択肢、時代や環境の変化に合わせた柔軟な選択が教育機関でも広がってきています。

 (デイリースポーツ特約・はせがわ みずき)

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