高木ブー 93歳のイラスト「御朱印」コラボした柏神社は“15歳デビュー"の地だった「人生巡って原点に戻る」

 ザ・ドリフターズの高木ブーが青春時代を過ごした千葉県柏市にある柏神社とコラボレーションした「スペシャル御朱印」の頒布(はんぷ)が開始された。自身が描き下ろしたイラストの御朱印について、高木がよろず~ニュースの取材に対し、その背景にある少年時代のエピソードを明かした。

 高木は1933年(昭和8年)3月8日、東京市(現・東京都)豊島区の巣鴨に生まれた。1945年3月の東京大空襲で焼け出され、母の郷里だった千葉県東葛飾郡柏町(現・柏市)に移り住んだ。

 「僕は6人兄弟の末っ子で、当時にしては、高木家はモダンな家で蓄音機があって、家の中でジャズが流れていたり、姉が社交ダンスを習っていました」

 東京では文化的に恵まれた環境で育ったが、戦災によって移住を余儀なくされた柏にも愛着を持って溶け込んだ。「空襲で巣鴨の自宅がなくなってしまい、小学6年生から、結婚するまで柏で暮らしていました」。60年代始めまで柏を拠点とし、中学から大学まで東京の学校に通い、ドリフ加入前のバンド活動も柏から“通勤”していた。

 多感な時期を過ごした柏でのトピックが「ウクレレ」だった。高木は「15歳の誕生日の時に7歳上の兄がウクレレをプレゼントしてくれました。そして、そのウクレレを初めて人前で披露したのが、この柏神社でした。ウクレレを練習していたものの、それを中々、披露する機会がなく、地元の友だちが誘ってくれました」と回顧。今年7月にはハワイの音楽フェスに「1933ウクレレオールスターズ」の一員として参加し、93歳にしてウクレレ演奏をした。そのライフワークの原点が「15歳の柏」にあった。

 今回、柏神社とのコラボでは、透ける素材の「クリア御朱印」に、高木が温かみのある2種類のイラストを描いた。常夏の島でアロハ姿の高木、雲に鎮座する雷様の高木…。いずれも“柏のレジェンド”がウクレレを奏でている点が共通している。

 高木は初めて人前でウクレレを演奏した日のことを思い描いた。「それから78年後、柏神社の御朱印を描くことになるとは…。15歳だった高木少年に教えてあげたいです。人生巡り巡って、原点に戻るんだと思いました」。そう、感慨を込めた。

(デイリースポーツ/よろず~ニュース・北村 泰介)

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