いびき治療経験者のリアル 83%が効果実感も…62%は持続性に不安 治療法選択では4人に1人が後悔
医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニックはこのほど、いびき治療の経験がある全国の20~60代の男女300人を対象に「いびき治療の効果と満足度に関する調査」を実施、結果を公表した。
いびき治療には、口蓋垂(のどちんこ)や軟口蓋にレーザーを照射し、組織を引き締めることで気道を広げるレーザー治療や睡眠時に鼻マスクを装着し、持続的に空気を送り込むことで気道の閉塞を防ぐCPAP(シーパップ)療法、睡眠時に装着するマウスピース療法などがある。
こうしたいびき治療を受けて、効果を実感したかについて尋ねたところ、「やや(48.0%)」と「非常に(35.0%)」を合わせた83.0%が「効果があった」と回答。治療そのものへの満足度は比較的高いことがわかった。一方で「非常に効果があった」と明確に実感できた人は35%にとどまり、期待通りの効果を得られたかどうかには個人差があるようだ。
治療効果の持続性について不安を感じているかについて、「やや(37.6%)」と「非常に(24.7%)」を合わせた62.3%が「不安を感じている」と回答。特にレーザー治療など一時的な効果にとどまる治療法では、再治療への懸念が大きいと考えられる。治療選択時には効果の持続期間についても十分な説明を受けることが重要だ。
治療法の選択について後悔した経験は、約4人に1人(26.7%)が該当。後悔の理由として、治療前の情報収集が不十分だったこと、複数の治療法を比較検討しなかったことが挙がった。事前に専門医から十分な説明を受け、自身のライフスタイルに合った治療法を選ぶことが満足度向上のカギと言える。
治療前に最も知りたかった情報では、約半数が「効果の持続期間」と回答。治療を検討する上で持続性への関心が非常に高いことがわかる。「治療費用の総額」や「通院回数」も上位に挙がり、経済的・時間的な負担を事前に把握したいというニーズが高い。
いびき治療の通院回数では、「2~3回」が42.0%で最も多く、約6割が3回以下の通院で治療を完了していた。一方で、2割以上が5回以上の通院を経験しており、治療法や症状の程度によっては複数回の施術が必要になることも念頭に置く必要がある。
いびきが睡眠時無呼吸症候群(SAS)を伴う場合は、単なる「音の問題」ではなく健康リスクにも直結する。慢性的な睡眠の質低下により、免疫機能や認知機能に悪影響を及ぼす可能性もあり、パートナーの睡眠障害を引き起こし、人間関係に影響することも考えられる。いびき治療を検討する際には、効果の即時性だけでなく持続期間や再治療の可能性、総合的な費用、通院回数などを事前に十分確認し、自身の生活スタイルに合った治療法を選択することが大切だ。
治療法を選ぶ際は、まず耳鼻咽喉科や睡眠外来で正確な診断を受け、症状の程度に応じた治療法を専門医と相談したい。「気軽に受けられる」という理由だけで治療法を選ぶと、期待した効果が得られず後悔につながる可能性もあるという。
(よろず~調査班【ライフ】)
