田代まさしが盟友バンドと公演、鈴木雅之との共演には「迷惑かけたくない」と自重も「隣で歌うことが夢」

 歌手の田代まさし(69)が4月30日に川崎市のライブハウス「クラブチッタ」で自身が企画した公演を開催する。米国発の音楽「ドゥー・ワップ」にオマージュを捧げたライブとなり、田代も1980年代に在籍したグループ「シャネルズ」「ラッツ&スター」で楽器演奏を担当したメンバーで結成したバンド「スターズ」をバックに歌う。周囲からは同グループのリードボーカルを務めた鈴木雅之(69)との共演を期待する声もあるが、田代は慎重な姿勢を示しながら胸に秘めた思いを当サイトに明かした。(文中敬称略)

 公演名「Masashi Tashiro Presents Doo-Wop Carnival 3 & Soul Review Show」に記された「Doo-Wop」(ドゥー・ワップ)とは50年代から米国で人気を博した黒人大衆音楽。田代にとって自身の原点にして、高校入学時からの盟友・鈴木と共に体に染みこませた音楽だった。

 シャネルズにとって大ヒットとなったデビュー曲「ランナウェイ」がリリースされたのは80年だが、それ以前の78年頃から、このドゥー・ワップを通して交流を深めたミュージシャンが日本のポップス史に偉大な足跡を残した大瀧詠一(2013年死去、享年65)だった。大瀧が作曲とプロデュースを担当したラッツ&スターの「Tシャツに口紅」(83年)はドゥー・ワップのスタイルを基調とした名曲として知られる。

 今回のイベントには男性デュオ「バブルガム・ブラザーズ」のブラザー・コーン、81年に「キッスは目にして」をヒットさせたバンド「ザ・ヴィーナス」のボーカルを務めた歌手・コニーら計8組が出演。田代は自身のバックバンド「スターズ」について「メンバーは5人。何人かは病気をわずらっていたりしたんですけど、また集まって、顔つきも変わってきた。久々に『音楽でこうしよう、ああしよう』と話してます」と手応えを示した。

 公演内容について、田代は「今回はドゥー・ワップの祭典だけど、ラッツ&スターのナンバーも歌います。最後はみんな集まって『め組のひと』(83年の大ヒット曲)をやります。これは祭りでもあるわけだから。そして、ドゥー・ワップが世代を超えて広がればいいなと。若いラッパーには『ドゥー・ワップをサンプリングしてラップと融合してもいいね』といったアイデアを伝えたりしているし、年代が上の人たちは『懐かしい』と思って見に来てくれてもいい。この企画は今回が3回目で、お客さんも増えてます」と付け加えた。

 田代は1月下旬に神奈川・茅ヶ崎市役所前で行われたトークイベントで同公演の告知を行った。対談相手となった「一般社団法人Homie子ども未来育成会」代表理事の井上ケイ氏は「(4月のライブに)鈴木雅之さんが来てくれたらうれしいですね。田代さんが動くのではなく、周りの人間が動いて、1曲でも実現すれば…」とファンの思いを代弁した。

 それに対し、田代は「そりゃ、来てくれたらうれしいですけど、それはこちらからお願いすることではない」と自重し、現在の自身と鈴木との関係性について語った。

 「(覚醒剤取締法違反容疑などの)事件を起こした時、鈴木雅之は『田代、お前くらいネームバリューがあると、それを取り返すのは難しい。時間がかかるかもしれないけど、俺はいつまでも待ってるぞ』と言ってくれた。でも、その後も何回も捕まったので、顔向けできないです。それでも、最近は正月になるとメールで『俺はこういう音楽をやっていて、こういう気持ちでいる』と知らせてくれたり、俺の誕生日には『田代、誕生日おめでとう』とラジオで言ってくれたり、いい関係が少しずつ戻りつつあるんだけど、向こう(鈴木)にもレコード会社とか事務所とかあって、いろんな立場があるから、表だって『いいよ、田代、来いよ』とは言えない。それはよく分かっている。鈴木雅之の方から手を差し伸べても(世間から)叩かれるから、そういう迷惑をかけたくない。俺の方がマーチン(※鈴木の愛称)のそばまで上り詰めた時に『田代、頑張ったな』と言われることがいい関係だと思っているから、今は無理に『出てください』とは言えないです」

 その一方で、田代は「いつか鈴木雅之の隣で歌うことが私の夢。その夢に近づければと思って(音楽を再び)始めた」と打ち明けた。

 「すぐにかなわなくても…と思いつつ、年齢的には今年70歳ということもあって、そんなには長く待てないわけだけど…」というジレンマもあるが、田代は「マーチンがいないシャネルズのバックバンドと一緒にステージで頑張って、お客さんが喜んでいる姿や音源を鈴木雅之が見たり聴いたりした時に『俺がいないとダメだな』って思わせるためのイベントですから(笑)。みんなが笑顔になってくれたら、それがいつか自分にも返って来るという思いでやっていきます」と意欲を示した。

(デイリースポーツ/よろず~ニュース・北村 泰介)

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