小泉防衛相、パイロットの“決意”刻まれた手袋を公開 中国の「試み」に反論「問題の本質は、レーダー照射」
小泉進次郎防衛相が16日、自身のX(旧ツイッター)を更新し、パイロットの手袋を公開した。
「内倉統幕長が先日の記者会見で触れた手袋。実際に統幕長が持ってきてくれました。」とコメントして、手袋の実物の画像を掲載した。「30分のレーダー照射を受けながら、『冷静』『厳格』を心がけて任務を粛々と遂行した自衛官を改めて誇りに思います。」と中国軍のJ-15戦闘機からレーダー照射を受けながら反撃せずに耐えたパイロットをあらためてたたえた。
防衛省の制服組トップである内倉浩昭統合幕僚長は11日の記者会見で、自身の経験と前置きした上で「手袋に『冷静』『厳格』とマジックで書いております」と明かした。「毎回離陸するたびに、それを見ながら確認し飛んでおりました。自分の気持ちを整え、そして『冷静』『厳格』、そういったところを着意してやっておりました」とパイロットとしての思いを説明。「さらには、今回のようなレーダー照射がないかということについても神経を研ぎすまして対応しておりました」とし、自衛隊のパイロットが強靱(きょうじん)な精神力で“攻撃態勢”であるレーダー照射に対応したことを解説していた。
小泉氏は「様々な情報が氾濫していますが、今回の事案の問題の本質は、30分にわたるレーダー照射が断続的に行われたこと」とあらためて指摘。「この本質から目を逸らす試みに乗らず、冷静、厳格に対応してまいります」と内倉統合幕僚長の言葉を借りて決意を示した。
なお、戦闘機による「レーダー照射」とは火器管制レーダーの照射を意味しているとみられる。ミサイルなどを誘導するための行為で、例えるなら拳銃の引き金に指をかけたまま、人に向けるような行為に当たる。
(よろず~ニュース編集部)
