故イ・ソンギュンさん捜査情報流出の疑いで現職警察官を緊急逮捕 弁護士協会は警察内調査に異議

 薬物の使用疑惑で警察から3度の調査を受け、死去した俳優のイ・ソンギュンさんの捜査情報を流出した疑いが持たれた現職警察官が緊急逮捕されたと22日、韓国メディのSPOTVnewsほか複数メディアが報じた。

 報道によると、京畿(キョンギ)南部警察庁反腐敗経済犯罪捜査隊が21日、仁川(インチョン)警察庁所属で幹部クラスの警察官を、イ・ソンギュンさんに関する麻薬事件の捜査報告書を外部に流出した疑いで緊急逮捕したという。

 逮捕された警察官は当時、捜査を担当していた仁川警察庁麻薬犯罪捜査系列の所属ではなかったことが判明。また同氏が流出したとされる情報は、23年10月に作成された「芸能人・風俗店従事者など、麻薬類投薬事件捜査進捗報告」だと伝えられた。

 警察は仁川警察庁に対し、同警察官が勤務していた部署の事務室を含む、2次押収捜査も実施している。逮捕された警察官は南部警察庁に移送された。警察は、捜査情報流出の経緯全般調査と、押収物の分析に乗り出す方針だ。

 大韓弁護士協会は19日、協会内の人権委員会で構成された「司法権侵害調査団」の調査結果を発表。捜査情報流出経緯に対して、検察による捜査をうながした。彼らは「捜査状況や事実と異なる内容が、警察関係者をソースとして報じられた」とし、報告を受けた上層部や捜査チーム周辺の警察官を通して、情報が流出された可能性があるとみているためだ。

 また同協会は「イ・ソンギュンさんに関する捜査情報流出は、警察上層部も関与している可能性があるため、警察が独自に捜査するよりも、検察が捜査するべき案件」「関連人物に対しては、刑事処罰と懲戒を求める」と強調した。

 京畿南部警察庁は1月、仁川警察庁から「捜査情報流出経緯を把握してほしい」という捜査依頼を受諾。仁川警察庁が直接調査した場合、公平性が担保されないという憂慮から、代わりに調査するに至った。

(よろず~ニュース・椎 美雪)

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