『進撃の巨人』よりデカい!?半身だけで25mの大船観音 「下半身は山中に埋まっている」という伝説も

 神奈川県鎌倉市の「大船観音寺」にある「大船観音(白衣観音)像」を目撃したことがあるだろうか。東京から下りの東海道線、横須賀線に揺られること約40分。JR大船駅に近づくと右手の小高い山の上に突然と姿を現す白亜の観音像である。実はこの観音像が「進撃の巨人」より巨大だ-とうわさになっている。

 大船のランドマークにもなっている「大船観音像」は、1960年(昭和35年)に完成したが、全身ではなく半身である。それでも「大船観音寺」の説明では高さ25メートル、幅19メートル、奥行き18メートル、重さは1915トンにもおよぶという。同じ鎌倉にある「鎌倉大仏」は台座をいれても13・35メートルということを考えれば、その巨大さが分かるというものだ。

 実は、この「大船観音像」には完成直後から「下半身は山中に埋まっている」という都市伝説が存在している。大船に住んでいた私の友人は「いつかマジンガーZにように地中からせり上がってくる」と冗談半分に何度も話していた。

 緊急事態宣言が明けたこともあり、今回初めて実地検分にいってみた。車中から垣間見たときとはツルツル、スベスベに印象だったが、坂道を上り実際に近くでみた観音像はコンクリート製で手触りはザラザラしていた。

 都市伝説の謎を解くため、地面との境目を目を皿のようにして眺め、その後は観音像の体内に入ってみた。ここには「大船観音像」のあゆみが書かれており、本来は立像だったが、地盤が緩いこともあり半身になった-と書かれてあった。

 では、立像だったらどのぐらいの大きさになったのか疑問が沸いた。仮に人間の体を8頭身と仮定して(1)頭部(2)頭部の下から胸の高さ(3)胸の中央の高さからへそ-までの上半身は、その8分の3程度である。へそ下までの半身の高さ25メートルの「大船観音像」はこの考え方を当てはめると、約66・6メートルという計算になる。

 この66・6メートルという高さはピンとこないだろう。そこで“巨人”には“巨人”ということで漫画、アニメ、実写版で超人気の「進撃の巨人」と比較してみた。「進撃の巨人」で最大級の大きさを誇るのは、120メートル級の「ロッドレイス」だ。だが、「ロッドレイス」は巨大すぎて自らの体を支えきれずに、移動も地面に体をこすりつけなくてはいけない。

 そこで二足歩行している巨人として名前が挙がるのが、体から高熱の蒸気を放つ「ベルトルト(超大型)」と超大型巨人の力を継承した「アルミン(超大型)」。その大きさは60メートル級だ。次いで巨大な「(獣の)ジーク」、「(獣の)トム・クサヴァー」は17メートル級でしかない。つまり「大船観音像」は、「進撃の巨人」に登場する超大型巨人より巨大という計算式が成り立つ。

 だから、「進撃の巨人」が攻撃してきても「大船観音像」が立ち上がって日本を守ってくれる。そう思うと少し安心した。

(デイリースポーツ・今野 良彦)

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