舞妓×アニメ“ザッツJAPAN”で挑むNHKの国際戦略 まかない料理にもスポット

 NHKの国際放送「NHKワールドジャパン」で、25日からアニメ「舞妓さんちのまかないさん」がスタートする。「少年サンデー」に連載中の、青森から舞妓になることを目指して京都にやってきた親友同士、キヨとすみれが奮闘する日常を描いた同タイトル作品が原作。外国人が想像する「日本」の象徴的存在である舞妓を題材にした狙いを、制作統括のNHK国際放送局・黒岩義人チーフ・プロデューサーに聞いた。

 NHKの国際放送では、海外に発信すべく、日本の文化、自然、科学技術などをテーマにした番組を制作しているという。黒岩氏は、伝統ある京都の花街だけでなく、京都や青森という地域の文化や食も丁寧に描いている「舞妓さんちのまかないさん」の「日本的な部分に魅力を感じ」アニメ化を決断した。

 舞妓の家である「屋形」のまかないさん(食事係)となったキヨの作る食事を中心に、あまり知られることのなかった舞妓の日常や素顔が描かれる。舞妓独特の京ことばや青森の方言なども丁寧に表現されている。

 NHKでアニメ化された「進撃の巨人」「メジャー」「映像研には手を出すな」などとは一線を画すほのぼのとした作品。それでも「日本のアニメは、戦闘シーンだけでなく、風景を美しく描くことや、顔に現れる微妙な感情を表現することについても、素晴らしい技術があると思っています」と“ジャパニメーション”ポテンシャルの高さに期待している。

 もう一方の主役とも言えるのは、キヨの作る食事の数々。一種のグルメ作品でもあり、ミニコーナー「きょうのまかない」では、主人公たちが劇中の料理のレシピを紹介する。「原作に登場する数々のおいしそうなまかない料理をアニメーションで表現するために、2Dと3Dの良さを両方取り入れて制作しています」と視聴者の胃袋を刺激することにも自信を見せていた。

 同作は、放送後にライブストリーミングでも視聴可能。秋からはEテレでも放送が予定されている。(デイリースポーツ・澤田英延)

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