月亭可朝 米朝さんの“最期”明かした

 上方落語の復興に尽力し、19日に肺炎のため89歳で死去した人間国宝の落語家・桂米朝(本名・中川清)さんの葬儀・告別式が25日、大阪府吹田市の千里会館で神式にて営まれ、約1500人が参列した。2000年に芸能界を引退した上岡龍太郎氏(73)、かつて一門の弟子として桂小米朝を名乗った月亭可朝(77)ら親交の深かった人々が駆け付け、最後の別れを告げた。

 葬儀では、歌笑曲「嘆きのボイン」で知られ、弟子の中で最も破天荒な月亭可朝が、ユニークな“可朝節”であいさつした。

 米朝さんの臨終に立ち会ったという可朝は、米朝さんの息が止まるたび、弟弟子の桂ざこば(67)らが愛称の「ちゃーちゃん!」を連呼して揺さぶり、そのたび息が戻ったことを明かした。「あの世へ行ったと思ったら、またこの世へ引き戻され、あんな忙しい日はなかったと思います」と振り返った。

 「よう私みたいな無茶者を育ててくださった」と可朝。内弟子時代に、預かった米朝さんの財布を持ってキャバレーに通ったが、師匠が見逃してくれたことも述懐した。

 「師匠、あの世はおもろい人間がぎょうさんおりますやろ。たかじん、横山のやっさん、マリリン・モンローもいてると思います。モンローは寝るときは、肌着つけんとシャネルの5番や」と語りかけ「お疲れ様でした」と頭を下げた。

 出棺の際は、米朝さんの出囃子が生演奏され、一門が見守る中、桂文枝(71)らが棺を車へと運び、旅立つ米朝さんを見送った。

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