第33回 吉田朱里(下)「5周年」

 NMB48・チームNの副キャプテンを務める「けいっち」こと上西恵が、毎週ゲストを迎えて“若者代表”としてオピニオンを展開するコーナー。こちらでは、紙面で掲載しきれなかった「こぼれ話」を大特集。記者の質問も交えて、実際の取材現場を再現します。今回のゲストは「アカリン」こと吉田朱里。紙面のテーマは「5周年」でした。

 -上西さんは最近、だいぶストレートにアピールするようになって結果が付いてきて、最近は吉田さんもそういう傾向があるかと思うのですが。

 ア「そうですね。『アカリンは、ぱっと見の印象だと怖そうで、見るだけでいいっていうタイプだから、ファンが付かないのかもね』って言われたりもするんです。でも本当は、自分で言うのもなんだけど、握手会も結構フレンドリーにしてるつもりだし、そういうところも出していこうかなと。あと、これまではNMBに対してすごい思うことがあるのに、内々に秘めて、外にはあまり出してなかったんです。実際、将来自分がどうなりたいか、というのと同じくらい、NMBをどうしたいかってことをずっと考えてたから、そういう思いを出してみたら、グループのファンの方が興味を持って下さったり…。あと、ツイッターとかでおしゃれな画像とか載せたら、そういうのに興味がある方もいらっしゃるし、結果としては少しずつ付いてきてるかなって思ってます」

 -リクアワの誕生祝いの時にも「NMBを支える柱になりたい」とおっしゃってましたが、特にお2人はそういう立場になっているかもしれませんね。

 け「1期生やしな…」

 ア「1期っていうのは大きいですね。組閣の時に、さや姉と恵ちゃんを支えていかないとっていう思いを強くしたし」

 け「大組閣は、やっぱり大きかったですね。自分が変わるきっかけになったと思います」

 -お2人にとって、この5年間で一番大きかったことは何でしたか?

 ア「何やろ…いろいろあり過ぎたからなあ」

 け「やっぱり私にとっては、大組閣だったかもしれないですね。それまでは、引っ張ったりする立場でもなかったし、私なんかが引っ張ったらみんなイヤやろなって思ってたんです。でも副キャプテンになって、最後にまとめなきゃいけないことも多くなったし…」

 ア「さや姉もおらんこと多いもんな」

 け「だから、変わるきっかけになったと思いますね」

 ア「私は何やろ…。ああ、(白間)美瑠とふぅちゃん(矢倉楓子)が『らしくない』でWセンターになったことかな。いつものメンバーじゃなくてもセンターが狙えるっていう希望と、美瑠は最初、私より下にいたのに、どんどん上がっていったから、すごいな、私も頑張らないかんなって焦ったのと、あと、最近は『次世代』ってよく言われるじゃないですか。私はなぎちゃん(渋谷凪咲)やふぅちゃんや(須藤)凜々花とも同い年だから、まだまだいけるなっていう思いと、でも次世代とは呼ばれない悲しさと…(笑)」

 -同じ1期生でも、白間さんは「次世代」ですもんね…。

 ア「キャラの部分なんでしょうね。見た目がこんな感じだし、抜けてる部分もあるから、こじはる(小嶋陽菜)さんみたいな感じで出していったら?って言われるんですけど(笑)」

 -その意味では、いろんなメンバーが増えた中で、自分のポジションなり、キャラなりを考える部分はありますか?

 ア「うーん、私もキャラで迷走したけど、結局は素でいくのが一番だって思うんです。やっぱり、キャラって作れないんですよ。難しい」

 け「うんうん」

 -重い話も多かったですが、5周年を迎えるにあたって、一番学んだことは何でしたか?

 け「学べたこと…」

 ア「NMBにいて、グループでやる楽しさを学べたと思いますね。これだけライバルがいるのに、それでも1人1人のことをちゃんと思って…。リクアワの『想像の詩人』もそうですけど、みんな1位取りたい曲があったと思うんですよ。でも、後で泣いてるメンバーもたくさんいて…。何か、1人1人のことをメンバーがちゃんと思えてるんやなって感じました」

 け「私は、ステージに立つ楽しさと大変さを学びましたね。ステージに立つってことは、それだけたくさんの方に見られるということだから、言葉にも気をつけないといけないし、失敗はできないし、プレッシャーもあるしで大変なことも多いんですけど、その大変を乗り越えてこそ、楽しさも感じることができるし、立った人にしかその楽しさはわからないと思うんで、その両方を体験することができて、良かったなって思います」

 -6年目を迎えて、もう「AKBの妹分」ではなく「NMB48」という存在になっていくでしょうし、ならなければいけないとも思います。

 け「なっていきたいですね」

 ア「私が一番思うのは、メンバー1人1人がホンマに危機感持ってやらないと、ってことなんです。5周年のコンサートでも、平日3日間、大阪城ホール、1万人キャパの会場でコンサートをさせていただくってことを、みんなはどう思ったのかなって。さや姉にLINEしたんですよ。『これ、もっと焦らないとヤバイよな』って。さや姉もそれはすごい感じてたみたいで。そう感じてたメンバーは、どれだけいるのかな?って思うし…。ここにいたら、なんとなくの流れっていうのがあって、それに乗っていくのもありだとは思うけど、その流れをいい意味で変えたいとも思うんです。アイドルって、やっぱり人気が落ちる時っていうのは来るじゃないですか。そういうことについて、ちゃんと考えないとなって思いました」

 け「すごい思うのは、いろいろライブもして、1期が目立ち過ぎってよく言われるんです。でも、後輩たちが、1期に頼りすぎてないかな?って感じるんです。MCの時とか、やっぱり1期が考えることがほとんどで…。2期でも、まおきゅん(三田麻央)とかはかなり考えてるんですけど、もっともっと、全体を見て考えるメンバーが増えないといけないと思うんです。Nでは、例えばやまりな(山尾梨奈)とかはすごい頑張ろうとしてますね」

 ア「私たちも後輩に任せるところは、思い切って任せていかないといけないのかもしれません。」

 け「そういう意識の面も、もっと高めていく必要があると思いますね」

 ア「それはあるよな…」

 け「あと、自分の足りない部分っていうのを、しっかり意識して認めなきゃいけないと思うんです。私も後輩に抜かれて、今の位置で停滞してるっていうのは、実力がない、足りない部分がたくさんあるからだし…」

 ア「確かに…。でもそれも、なかなか自分で気づくのは難しいよね。」

 け「でも、それがわかったメンバーがやっぱり上がってきてると思うんですよ。やっぱりこの世界、結果がすべてで、何を言っても言い訳になっちゃうから…。正直、全部言い訳だと思うんです。だから、自分の思ったことを、とにかく頑張ってやるしかないですよね」

 -この5年間、いろいろあって、今だからわかることもだいぶあるんでしょうね。

 ア「経験だと思いますね。私がこういう風に考えるようになったのも、周りが導いてくれたっていうのもあると思うし」

 -改めて、最近お2人はカップリングで見られることが多いと思いますが…。

 け「長女同士っていうのはやっぱり…。友だち同士でも、そういうことありますよね」

 ア「メンバーで長女っていえは、1期生では私と恵ちゃんとゆっぴ(山口夕輝)、(門脇)佳奈子…。やっぱりお姉ちゃんとして育てられるから、『やらなあかん!』ってなるんですよ。みるきー(渡辺美優紀)と(岸野)里香ちゃんは一人っ子なんですけど、やっぱり似てるし、りぃちゃん(近藤里奈)は妹だし、さや姉も何だかんだ言って妹なんやなって思いますもん」

 け「私たち2人のときは、真面目な話もしますし、どうでもいい話もしますね」

 ア「お互い、もう何考えてるかだいたいわかるようになってきましたね。『あ、今怒ってるな』とか(笑)」

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