盟友へあとを託す「堤、頑張って」比嘉大吾が引退表明 悪夢ダウンの最終ラウンドも振り返る

 「ボクシング・WBA世界バンタム級タイトルマッチ」(30日、横浜BUNTAI)

 3戦連続の世界挑戦となった比嘉大吾は、王者アントニオ・バルガスと3者113-113のドローとなり、王座奪取はならず。世界戦の挑戦者として引き分けは負けと同じとして、引退を表明した。

 比嘉は4回にダウンを奪取し会場をわかせたが、以後は一進一退の激闘になった。

 最終12回は、ポイントが微妙と見られる状況で先に比嘉が有効打を入れる。しかし、残り1分を切ってから浴びたアッパーでダウン。これが結果に大きく響いた。結果論だが、ダウンがなければ比嘉の勝利だった。

 試合後の会見では、以前から話していた通りに「引退します」と明言。会見場の後方で見守っていたWBA世界バンタム級休養王者で比嘉の盟友・堤聖也に対して「堤、頑張って!」と後を託した。

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