芸能事務所「プロダクション人力舎」は２９日、お笑いコンビ・キングオブコメディのメンバーで、窃盗と建造物侵入の容疑で警視庁に逮捕された高橋健一容疑者（４４）の契約解除を発表した。必然的にコンビは解散となり、相方の今野浩喜（３７）は今後、単独で芸能活動を継続することになる。事務所の公式ホームページからも高橋容疑者のプロフィルは削除された。

　“破廉恥犯罪”の代償は重かった。人力舎はホームページ（ＨＰ）に「本日付けで高橋との専属契約を解除することとしました」と掲載。高橋容疑者の解雇を発表した。さらに、「所属タレントが刑事事件を起こしたことを重く受け止め」と解雇理由を説明。関係者やファンに謝罪した。

　これまで沈黙を守っていた相方の今野もコメントを発表した。ＨＰで「報道の件で相方の高橋がご迷惑をお掛け致しました。当日昼過ぎにマネジャーからの電話で知りました。情報は全て報道で知ったくらい何も知りませんでした。関係者並びに、今までキングオブコメディを応援してくださったファンの皆さまには、心からお詫び申し上げます」と謝罪した。

　必然的に１０年のキングオブコントを制した人気コンビは解散となる。俳優として、ＴＢＳ系ドラマ「下町ロケット」に続き、来年のＮＨＫ大河ドラマ「真田丸」にも出演が決定している今野は「急のコンビ解散でありまして、まさしく未定であり、目の前の仕事に全力で取り組んで行く中で何かが見えてくればと思っております」と単独での活動に意欲を見せた。

　高橋容疑者は２６日、都内の高校に侵入して、女子高生の制服などを盗んだ疑いで逮捕された。自宅からは大型のポリ袋約７０袋に入った６００点の制服などが押収された。取り調べに対して「２０年くらい前からやっていた」と余罪も認める供述をしているという。