甲子園球場に爆破予告が届いていた…

 阪神‐DeNA戦が3日に行われる予定だった阪神甲子園球場の爆破を示唆し、人気グループ・関ジャニ∞主演の映画「エイトレンジャー2」の公開中止を要求する脅迫文が兵庫県警に届いていたことが7日、分かった。3日の試合は県警が捜索隊を投入するなど警戒したが、爆破はなかった。同球場では9日に第96回全国高校野球選手権大会が開幕。県警は厳戒態勢で警戒にあたる。

 捜査関係者によると、脅迫文は今月1日ごろに兵庫県警本部や県内の複数の警察署に届いた。

 脅迫文には、映画の配給元の東宝や出演者の所属する芸能事務所に同様の文面を既に送ったなどと記述。映画が予定通り7月26日に全国公開されたことを受け「腹が立った」として「8月3日夜に関西地方のある場所に爆弾を仕掛け爆発させる」と予告した。

 爆発物の位置を示すとみられる暗号が書いてあり、「解読が不可能なら公開を止めさせろ」と県警に求めたという。県警が解読したところ、甲子園球場の可能性があることが判明した。

 このため県警捜査一課と、甲子園球場を管轄する甲子園署が中心となり、3日の試合に捜査員を派遣。開門前から捜索隊が、スタンドや球場通路などを調べ、開門後は捜査員が不審者がいないかにも警戒を強めた。結局、試合は午後6時43分に雨天中止。爆発はなく、不審物なども見つからなかったという。

 県警は悪質ないたずらの可能性もあるとみて、威力業務妨害容疑で捜査している。

 捜査関係者は甲子園球場と関ジャニ∞の関連性については「深い関連性は見つかっておらず不明」とした。

 ただ今月9日からは同球場で第96回全国高校野球選手権大会が開幕する。くしくも関ジャニ∞の楽曲「オモイダマ」が、大会の名物ハイライト番組・テレビ朝日系「熱闘甲子園」テーマソングとしても流れる“応援ソング”となっており、大会期間中は最寄りの阪神電鉄「甲子園駅」で列車接近音としても使用される。

 このため県警は、開会式がある9日も同球場に、捜査員を派遣し、警備態勢を強化。脅迫があった3日と同様の態勢で、球場内の不審物捜索を行うなど、厳戒態勢で臨む。

 一方、映画配給元の東宝は「今回の件についてお答えできることはありません」とコメントした。今月5日、6日には大阪市内で関ジャニ∞のメンバーが予定どおり舞台あいさつを行っていた。

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