大人の遊び場、ナイトクラブ復活を

 今年は新曲(※)を出してから全国をコンサートツアーで回っています。ほとんど昼夜2回公演。体力的にはきついですが、うれしいのは会場に来られるお客様の7割が僕と同年代を含む熟年層なんです。今の時代、意外と僕たちの年齢の人たちが楽しむ場所がないみたいなんですよね。

 先日、ある人と話していて、これからもう1回、日本に必要なのは、特に都心で必要なのは何かって言うと、粋(いき)な遊び方っていうか、オシャレな遊び方じゃないかと。

 例えばコンサート会場でも、大きな会場ばかりではなくて、ジャズなんかやってるようなナイトクラブ。上質なね。生バンドが入っていて、いい音楽を聴きながら、お酒を飲んだり会話を楽しんだりっていう、そういうクラブの遊び方が、僕のデビュー(1960年)当時には、いっぱいあったわけですよ。

 まず銀座しかりね。銀座の高級クラブに行くのが憧れだったですからね。僕らは連れて行かれた方ですけど、そういう場所には紳士がいました。かっこいいね。今じゃ、そういう人たちがいなくなっちゃった。かつての紳士たちも、僕より上の世代ですから、今ではおじいちゃんになってるんでしょうけど。

 ホステスさんもそうですよ。銀座のね。僕は記憶あるんだけど、銀座のトップクラスのクラブに行くと、ホステスさんも語学がちゃんとできる人がいて、外国人のお客さんとも会話ができた。それに当時だから新聞の朝刊と夕刊を全部読んで、お客様に合わせた話題をちゃんとしゃべられるというね。もちろん、おさわりやなんかは一切なしですよ。

 クラブのように上質じゃなくても、キャバレーという、ラフで大衆的な、多少、女の子をキャーキャー言わせるっていう遊び場もありました。でも、それもなくなっていったでしょう。昔あったけど、今なくなったものって多いですよね。

 粋でかっこいい、大人のクラブライフ-。今の時代に復活してほしいねという話をしたんだけど、ほんとに僕もそう思いますね。

 (※1)7月に「ちゃっきり茶太郎」をリリース。20年ぶりの股旅もので、通算180枚目のシングル。

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