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【映画MC伊藤さとり】松岡茉優さんの深みある演技につながるフラットな心

 屈託のない笑顔でスタッフにも監督にも接する松岡茉優さん。そんな彼女が今年の東京国際映画祭でアンバサダーを務め、来日ゲストである英国俳優レイフ・ファインズと共にレッドカーペットに立った日のこと。司会をする私を見つけてうれしそうに小さく手を振り、「レイフ・ファインズさんが『万引き家族』を見たよとおっしゃってくださって、すごくうれしかったです!」と目を輝かせて話していた。この言葉は用意していたものでもなんでもなく、あふれる感情から湧いてきたものでした。

 大ステージでも日本を代表する女優として堂々たるスピーチをした松岡茉優さんが、東京国際映画祭で大役を務めることになったのは、ちょうど1年前の同映画祭で上映され観客賞を受賞した主演作品『勝手にふるえてろ』がきっかけ。この年、彼女は同映画祭で東京ジェムストーン賞という宝石の原石のような輝きを持つ若手俳優として賞を受賞しました。

 そこからあっという間に飛躍した彼女は、今年3月に日本映画プロフェッショナル大賞で主演女優賞を初めて手にしました。その映画賞の審査員と司会を務めていたので、お祝いに来ていたお母さまに「さとりさんは『桐島、部活やめるってよ』の時も司会をしてくれていてずっとお世話になっているの」と紹介されました。『勝手にふるえてろ』の大ヒット舞台あいさつでも妹さんを同じように紹介して下さいました。スタッフとも気さくに話したりと、肩書などで人を見ずに、フラットな心で出会った人との時間を大切にするからこそ、若くてもどんな役も深みある演技になっているのかなと思いました。

 『万引き家族』では日本を代表する女優とも共演。「樹木希林さんと安藤サクラさんと共演できたことは“女優”として本当に良かったし、それこそ、“俳優”ではなく“女優”になりたい!と思った出会いでした」と言っていた松岡茉優さんの未来が私は楽しみでならないのです。

 ◆伊藤さとり(いとう・さとり)東京都出身。映画の記者会見や舞台あいさつを毎日のように担当する映画MCで、年間500本以上の映画を見る映画コメンテーター。TSUTAYA店内放送「WAVE-C3」で新作DVD紹介も担当している。

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