【上田まりえ 58】プロ野球CSについて改めて考えさせられるシーズン

 福岡ソフトバンクホークスが2年ぶり8度目の日本一となり、今シーズンの終わりを告げたプロ野球。1、2戦終了時は「もしかして、スイープ…?」なんてことが頭をよぎりましたが、さすが、クライマックスシリーズを3位から勝ち上がってきた横浜DeNAベイスターズ!主砲・筒香嘉智選手のホームランが飛び出すなど、随所に勝負強さを見せつけてくれました。それを上回るホークスの安定感たるや!CSの常連で、短期決戦の戦い方もわかっているチームだけあって堂々たる試合運び。文句なしの日本一でした!

 野球にあまり詳しくない友人から、「なんでCSがあるの?」と言われることが多々あります。今年は例年以上にそんな声を聞きました。CSの在り方や楽しみ方について、改めて考えさせられるシーズンになったのではないでしょうか。

 今年のセ・リーグの1位は広島東洋カープ。2位の阪神タイガースには10ゲーム差。3位のベイスターズには14・5ゲーム差。パ・リーグは1位のホークスが、2位の埼玉西武ライオンズと13・5ゲーム差。3位の東北楽天ゴールデンイーグルスとは15・5ゲーム差。それぞれが圧倒的な差をつけてのリーグ優勝でした。

 レギュラーシーズンの成績を踏まえると、現在のCSのシステムでは、「下克上」という言葉を素直に使うことができないように思います。ルールだからと言ってしまえばそれまでだし、そのうえで楽しむものであるとわかってはいるものの、「レギュラーシーズンの戦いは一体何だったんだ…?」と思う人たちがいても仕方がないのも現状です。

 CS制度が導入されてから11年目。ここに来て「CSはあるべきか?ないべきか?」という議論が交わされていますが、つまりは、CSというシステムがまだ完全に定着していないということの表れであると思います。特定の球団を応援するファンの方もいれば、プロ野球全体のファンの方もいます。5年後、10年後、CSが今以上に楽しめるコンテンツになるためにも、ファンも一体となって応援していかなければ…!いち野球ファンとして心に誓った2017シーズンでした。

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