顔、キャラ、音楽などのAI利用に「人間の同意」が必要なシステム構築目指す オスカー女優が非営利団体を設立
「エリザベス」(1999年)のエリザベス女王役で知られ、「ブルージャスミン」(2014年)ではアカデミー賞の主演女優賞を獲得したケイト・ブランシェット(56)が、AI企業から創作物や個人のアイデンティティを守ることを目的とした非営利団体「RSL Media」を立ち上げた。5月12日に発表され、急速に発展するAI技術について警鐘を鳴らしている。
RSL Mediaは、テクノロジー企業幹部のニッキー・ヘクサムと共同設立。映画、書籍、音楽、アート、写真、声、顔の肖像、架空キャラクター、氏名、ロゴ、商標などを対象に、AIが利用できるかどうかを人が明確に宣言できる「ヒューマン・コンセント・スタンダード(人間の同意基準)」を導入する計画だ。利用者は「許可」「条件付きで許可」「禁止」の3段階から設定でき、その意向はAIが読み取れる機械可読の信号に変換され、コンテンツが使用・収集される前に参照される仕組みとなる。
ケイトは声明で「AI技術は野放図に拡大し、ほぼ無規制の状態です。人間が主導権を持ち続けるためには、まず『同意』が最優先でなければなりません」と指摘し、「RSL Mediaはシンプルで効果的、しかも無料の解決策です。公的人物だけでなく、すべての人が自分の作品の使われ方を管理できる、業界初の実践的な仕組みです」と強調した。
6月には、本人確認や作品登録、AI向け同意情報を登録できる無料の公開データベースが稼働予定で、すでにウェブサイト上では同意IDの予約が始まっている。この取り組みには、ジョージ・クルーニー、メリル・ストリープ、トム・ハンクス、エマ・トンプソン、ヘレン・ミレンら、映画界の大物たちが賛同を表明している。
(BANG Media International/よろず~ニュース)
