「終末時計」が過去最悪を更新 地球滅亡まで「あと85秒」1年で4秒も短縮 1991年は「あと17分」だった
終末時計を管理する専門家らによると、世界は歴史上いかなる時点よりも破滅に近づいているという。人類の滅亡を「午前0時」に見立て、そこまであと何分(何秒)残されているかを象徴的に示す指標の時計は、米国の非営利団体「原子力科学者会報(BAS)」が1947年から毎年発表している。
現在この時計は、深夜0時まであと85秒を示しており、過去最接近だった昨年の89秒からさらに短縮された。これは、ここ4年間で3度目となる「地球規模の破滅への接近」を示す深刻な動きとなっている。
人類が直面する存亡の危機を反映するために設定された終末時計は、当初、冷戦下の核戦争に焦点を当てていた。ちなみに、最も楽観的だった1991年(ソ連崩壊後)には、時計は深夜まであと17分を示していた。それ以来、時計は容赦なく短縮し続け、今では危険度を分単位ではなく、わずか「秒単位」で測るほどの緊迫した事態に陥っている。
専門家らは、世界的な紛争リスクの高まり、気候変動の深刻化、さらには規制が不十分な人工知能(AI)の急速な発展を、今回の時刻更新の主な理由として挙げた。
BASのアレクサンドラ・ベル執行責任者は、現状を厳しく指弾する。「終末時計は地球規模のリスクを示すものであり、我々が目撃したのは世界的なリーダーシップの欠如です。どの政府であれ、新帝国主義への移行とオーウェル的な統治手法は、時計を真夜中へと押し進めるだけです。核リスクに関して、2025年に正しい方向へ進んだ要素は何一つありませんでした」
さらに、「長年にわたる外交枠組みは危機に瀕しているか崩壊しつつあり、核実験の脅威が再燃、核拡散への懸念が高まっています。核兵器の影とそれに伴うエスカレーションの脅威のもとで3つの軍事作戦が実施されるなど、核使用のリスクは容認できないほど高まっているのです」と続けた。
ベル氏は、ロシアのウクライナ侵攻継続や米国とイスラエルによる対イラン攻撃、インド・パキスタン間の衝突に加え、中国・台湾・朝鮮半島をめぐる緊張を具体例として指摘、ロシア、中国、米国をはじめとする主要国間でナショナリズムと攻撃性が強まっている現状に、強い懸念を表明している。
(BANG Media International/よろず~ニュース)
