ボブ・ヴィラン フェスでの発言批判に「声を上げたために標的にされている」と主張 地元警察が刑事捜査を開始

 パンクバンドのボブ・ヴィランは、グラストンベリー・フェスティバルでの発言への批判が高まっていることを受け、「声を上げたために標的にされている」と主張した。

 先月28日の公演中にフロントマンがステージ上で「イスラエル国防軍に死を、死を」と叫んだことに対し、地元警察が刑事捜査を開始している。

 同バンドは1日にインスタグラムに投稿した声明で、「俺たちは最初ではないし、最後でもない」「声を上げたために標的にされている」と述べた。ボブ・ヴィランの後に出演したニーキャップのパフォーマンスにも非難が高まっている。

 同ステージをライブストリーミングしたBBCに対しても、政治家やユダヤ人団体、一般市民から激しい批判が集中、キア・スターマー英首相は、「このような忌まわしいヘイトスピーチは許されない」と述べ、BBCに説明を求めた。

 またグラストンベリー・フェスティバルの主催者は、この発言に「愕然とした」とした上で、パフォーマンスは「限度を超えた」とコメントを出している。

 エイボン・アンド・サマセット警察がXに掲載した声明によると、ボブ・ヴィランとニーキャップのフロントマン、モ・チャラのパフォーマンスの映像を審査した後、更なる調査が必要と判断し、現在刑事捜査を進めているという。

 BBCの広報担当者は、同セットには「反ユダヤ主義的な感情」が含まれており、「全く容認できない」とした上で、「BBCは表現の自由を尊重するが、暴力扇動には断固として反対する」とコメントを出している。

 ボブ・ヴィランはその後、所属事務所であるユナイテッド・タレント・エージェンシーとの契約を解除されたほか、米国ビザも取り消されている。

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