『００７　死ぬのは奴らだ』の悪役として知られたジェフリー・ホールダーが５日（月）に他界した。８４歳だった。妻のカーメン・デ・ラバレードと息子のレオ・アンソニー・ラモントを含む遺族の広報担当は、ジェフリーが肺炎による合併症のため、ニューヨーク内の自宅で亡くなったことを明かしている。

　俳優としてだけでなく、ダンサーとしても活躍したジェフリーは長年に渡ってハリウッド作品に出演や振り付けで携わっており、１９７３年の『００７　死ぬのは奴らだ』ではサメディ男爵として、主役のジェームズ・ボンドを演じるロジャー・ムーアらと共演した。また、１９７５年にはブロードウェイ作品『ザ・ウィズ』でトニー賞の監督賞や楽曲賞などで受賞を果たした。そのほかにも１９６７年の『ドリトル先生不思議な旅』１９８２年の『アニー』などのミュージカル映画に出演し、２００５年にはジョニー・デップ主演のティム・バートン監督作『アリス・イン・ワンダーランド』でその独特な声を生かしてのナレーターを依頼されていた。

　今回の悲報を受けて、サミュエル・Ｌ・ジャクソンは弔いの言葉をツイートしている。「俺は常に名声を磨き上げているけど、偉大と呼べる人物に出会えることはとても稀なことだ。ホールダー氏よ、安らかに眠れ！」

（ＢＡＮＧ　Ｍｅｄｉａ　Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ）