VIVANTチョッキー役、素はオネエキャラと正反対だった 語った撮影の裏側 新庄抱きしめるシーンで最初は遠慮も→竜星涼に背中を押されて吹っ切れ熱演に

 「新ちゃ~ん!」。俳優・堺雅人主演のTBS系日曜劇場「VIVANT」(後9・00)のシーズン2で、愛する者の名前を叫ぶ姿で視聴者をくぎづけにした強烈オネエキャラ「チョッキー」が異彩を放っている。演じたのはタイの俳優・ミュージシャン、オーム・タナパック(29)。日本ドラマは初出演ながら豪華俳優陣と共演を果たし、堺を「僕のアイドル」と呼んで陶酔している。同局を通じ、撮影秘話や日本作品への愛を告白。突如現れた新星がその素顔を明かした。

 しゃべり倒すチョッキーがシーズン2の愛されキャラとなっている。

 自衛隊の極秘諜報組織「別班」の主人公・乃木憂助が世界を股にかける「VIVANT」。チョッキーは、タイの有名実業家でありながらテロ組織「テント」の元モニター(協力者)という役柄だ。元公安部の諜報員で、同じモニター仲間の新庄浩太郎(竜星涼)に向けた「新ちゃ~ん!」という愛の叫びが話題となっている。

 9月の来日時には空港でサイン攻めにあい、イベントではその喜びを語っていた。作品を通しての反響にオームは「こんなにチョッキーを愛してもらえて本当にうれしいです。どこに行っても『チョッキー!』と呼んでもらえるんです」と感慨をにじませた。

 プリプリと歩き、激高したかと思えば急に甘えた表情を見せるなど、感情豊かでとにかくキャラが濃い。現地でのオーディションで抜てきされたが、本来の自身と正反対の役柄だけに役作りは挑戦の連続だったという。

 オームは「僕自身はもう少し男っぽくて、大ざっぱな感じなんです」と苦笑い。「声のトーンやしぐさ、視線の使い方、身ぶり手ぶり」を意識したといい「少し上品な女性らしさというか、柔らかさを出さなければいけなくて、かなり挑戦的でした」と振り返った。

 序盤は共演者と打ち解けられず、特に竜星を抱きしめるシーンでは「申し訳ない」と遠慮があったと明かす。撮影を重ねて距離が縮まるにつれ、竜星から「何でもやっていいよ!抱きしめていいからね、思いっきりやって!」と背中を押された。「この人は僕を怖がっていないんだな。安心した」と感じ「そこから思いっきり演じられるようになりました」と感謝した。

 豪華俳優陣との共演は刺激に満ちていた。堺が台本3ページ分ほどの長ぜりふを完璧に覚えていたシーンを振り返り、「プロ意識が高くて演技に情熱を注いでいる。僕も堺さんみたいになりたいと思いました」と感嘆。「憧れのロールモデルです。僕のアイドルですね!」と尊敬の念を示した。

 初の日本ドラマの撮影では、文化の違いも新鮮だった。特にお気に入りとなったのが「お疲れさまでした」という言葉。「撮影が終わると皆さんで『お疲れさまでしたー!』と言い合って、お互いの労をねぎらいますよね。すごくすてきで、かわいらしい文化だなと感じました」と感激した。

 元々日本作品にも親しみがあり「ONE PIECE」「鬼滅の刃」「ブルーロック」「BLEACH」など大のアニメ好き。「最近は日本のドラマを見られていなかったけど、今は堺さんの過去作品を見たいと思ってます。憧れの存在ですから!」。飾らない語り口にチョッキー役を射止めた理由が垣間見えた。

 ◆オーム・タナパック 1997年9月26日生まれ。タイ出身。2016年から俳優活動を本格的にスタート。現地では、「YELLOW SKRT」という名義でミュージシャンとしても活動中。日本作品は「VIVANT」が初。現地で50人以上が参加したオーディションの中から抜てきされた。9月にPRのために来日した際には、空港からサイン攻めにあった。

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