山田洋次監督94歳 AIについて持論「諸手を挙げて誰も祝福しない。不安の中にいる」
映画監督の山田洋次氏(94)が27日、都内で自身が手がけた国民的映画シリーズ「男はつらいよ」のファン感謝祭イベントに登場。AIについて持論を語った。
トークで観客から「AIの出現をどう感じているか?」と聞かれると、山田監督は「難しいな…」と吐露しつつ、「一日に何度も何度もそのことを考える」と告白した。
続けて、「例えば飛行機が初めて飛んだ時、列車が線路を走る日が来た時は『万歳万歳!』って言ってた。それくらい科学技術の進歩は、おめでたくてすばらしいことだった」と説明。「AIってのはすばらしい発展なんだけど、今僕たちは非常に不安に包まれている。諸手を挙げて誰も祝福しない。でもどんどん状況は進んでいく。これから先どうなるかAIにしかわからない。そういう不安の中に、僕もいる1人ですね」と明かした。
「男はつらいよ」は、故・渥美清さん演じる主人公「寅さん」が人気を博し、1969年の公開からこれまで50作にわたり愛され続けている。この日は第1作の公開記念日となっており、会場には「寅さん」に扮(ふん)した多くのファンの姿だあった。山田監督は、「寅さんを愛する人たちの熱い思いに支えられている」と話し、「長い年月を経ていまだにファンがたくさんいること、作り手として監督としてとても幸せ」と喜びをかみしめた。
イベントには、同作の大ファンという劇団ひとりと、同シリーズに三平役で出演した俳優の北山雅康も出席。劇団ひとりは、「『男はつらいよ』ファンに悪い人はいない。人間愛とか情とかそういうのを見て感動できる人たちだから、温かみがある人が多い」と力説していた。
