市川團子 祖父が生んだスーパー歌舞伎の40周年に思い「新しい作品をつくるのは本当に本当にとてつもないこと」 「もののけ姫」公開舞台稽古

「もののけ姫」の役衣装で手を振る(左から)中村時蔵、市川團子、中村壱太郎
「もののけ姫」公開通し稽古前に役衣装で取材に応じた(左から)中村時蔵、市川團子、中村壱太郎
こども記者の質問に答える市川團子(中)。左は中村時蔵、右は中村壱太郎
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 歌舞伎俳優の市川團子(22)、中村壱太郎(35)、中村時蔵(38)が2日、都内で、スタジオジブリの名作アニメ映画をスーパー歌舞伎化する「もののけ姫」(3日~8月23日、東京・新橋演舞場)の公開舞台稽古を行い、それに先だってそれぞれアシタカ、サン、エボシ御前の役衣装で取材に応じた。

 團子の祖父・市川猿翁さんが1986年に「ヤマトタケル」で生み出したスーパー歌舞伎の23年ぶりの新作で、アシタカとシシ神の二役を演じる團子は「祖父が生涯をかけて命がけで作り続けたスーパー歌舞伎という冠と『もののけ姫』という冠と、大きな二つの冠の中で新たな歌舞伎が作られます。お稽古をしていて、スーパー歌舞伎という大きな一つの目標に向かって、皆が意見を出し合って進んでいる印象を受けました。皆、熱量を持って取り組んでおります」とあいさつ。

 シシ神で宙乗りも行う團子は「いよいよ明日は初日。怖さとワクワク感とどちらもありますが、武者震いするような気持ちでおります」と胸を躍らせた。

 壱太郎は「激しく動くアクションもございます。こんなに激しく動いたことはないんじゃないかというくらい戦っております。時蔵さんと女形同士で一騎打ちをすることもなかなかない。歌舞伎みのある『もののけ姫』になっている」とアピールし、「東宝さんの『千と千尋の神隠し』に続けるように、世界に羽ばたいていきたい」と海外進出もブチ上げた。

 スーパー歌舞伎40周年の記念イヤーに新作を送り出す團子は「随所に祖父が作ったスーパー歌舞伎のオマージュがある。見えの形にしろ演出にしろスケール感にしろ、系譜を継いでいる印象があります。あの作品のあれだというのが分かっていただけるくらいしっかりとオマージュされていますので、まずはそこを見ていただきたい」と見どころを明かし、「スーパー歌舞伎に新しい作品をつくるのは本当に本当にとてつもないこと。スーパー歌舞伎のイメージから離れないで『もののけ姫』の魅力を伝えなければならない重みを実感しています。毎日進化していけるように勤めたい」と意気込んだ。

 壱太郎も「令和に生まれるスーパー歌舞伎だということを強く感じながら稽古させていただいています。取り巻くものはとても素晴らしい要素ばかりなので、日々、個々の役者がどんどんと役を深めて個性だったり見えの角度とか立ち居振る舞いを突き詰めていくと、とてつもない新たなものが千秋楽にできあがるのではないかな。それが未来の歌舞伎につながっていくような気がしています」と語っていた。

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