「前代未聞で信じられなかった」 元ジャンポケ斉藤慎二被告のロケバスでの性加害 番組ベテランディレクターが証言
ロケバス内で女性に性的暴行を加えたとして、不同意性交などの罪に問われた、元お笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二被告(43)の第3回公判が8日、東京地裁で開かれた。検察側の4人目の証人として、被害女性Aさんと斉藤被告が共演した番組の男性ディレクターが出廷。約40分の公判で、一件が発生したロケ当日の様子を証言した。2005年からテレビ業界に身を置くベテランディレクターは、「前代未聞で信じられなかった」と困惑しながら振り返った。
出廷したディレクターは、当該番組を約20回担当し、被害当日のロケにも同行していた。Aさんは過去にも一回、出演経験があったことで改めてオファー。斉藤被告については「やはり人気者」という点と、複数候補の中で予定が合致したため、起用に至ったとした。
ロケには4人のタレントが参加し、バスは2台用意。出演者を迎えに行く段取りの中で、Aさんと斉藤被告が同じ車両になった。ディレクターも同乗していたが、Aさんが被害を訴えた当時は、打ち合わせなどのために席を外していたという。
ディレクターが被害を知ったのは、ロケから6日後。Aさんと共通の知人を通じて伝えられた。業界に長く身を置く立場にしても「前代未聞で信じられなかった」と驚きを隠せず。後にAさんからも直接「性被害にあった」と報告され、番組はお蔵入りになったことも明かした。
お蔵入りの理由は「性被害を訴えている女性がいるのに、加害者側を出すのはどうなのかと思った」と即答。また番組プロデューサーが斉藤被告が当時所属していた事務所に確認すると「『そうです』と本人が(行為を)認めた事実が取れた」ことも決め手だとした。
弁護側は、Aさんが斉藤被告と別のバスを求めたり、体調不良を訴えたりするなど、当日に異変を知らせる場面がなかったかを追及。ディレクターはいずれも「なかった」とした。「被害を訴えるそぶりを見せなかったことに驚いたのでは」と問われると「そう言われるとそう」と答えた。
斉藤被告は過去2回と同様に黒スーツに紺ネクタイ姿。自ら手がけるバウムクーヘンの全国販売の影響か、肌は日焼けしていた。終始うつむき、発言場面はなかった。
◆斉藤慎二被告のここまでの経過
2024年9月20日 体調不良を理由に当面の芸能活動休止を発表
10月7日 不同意性交などの疑いで書類送検され、吉本興業からマネジメント契約を解除される
2025年3月26日 不同意性交と不同意わいせつの罪で在宅起訴
4月27、29日 群馬県高崎市内でバウムクーヘンの店頭販売を実施
2026年3月13日 初公判。「同意してくれていると思っていた」と主張
3月17日 第2回公判。被害女性が「実刑を求めたい」と激しい処罰感情をあらわに
