井頭愛海 衝撃だった執着ヒロイン「もうできません」号泣乗り越え得た達成感と“新しい自分”
俳優・井頭愛海(25)がテレ東系ドラマ「惡の華」(木曜、深夜0・00。Disney+で配信)で怪演中だ。主演の鈴木福が演じる春日高男の憧れのクラスメート・佐伯奈々子を演じ、きょう30日の第4話で重大な局面を迎える。25歳ながら俳優生活13年のキャリアを誇る井頭だが、今作では「今までの役作りが全く通用しなかった」という。難役に挑んだ同作について振り返るとともに、俳優としての夢などを語った。
これまでさまざまな作品で“ヒロイン”を演じてきた井頭だが、今作の“ヒロイン”は少々勝手が違った。
「惡の華」で演じた佐伯奈々子は恵まれた環境で育ち、誰もがうらやむ成績優秀の優等生…のはずが、自身の体操着を盗んだ犯人とは知らずにクラスメートの春日高男に告白され交際を開始してしまう。しかし、春日の陰にちらつく仲村佐和(あの)の存在と春日の関係性に、自分でも知らなかった“執着”という感情と向き合い、葛藤することになる。
キラキラなヒロイン像とは異なるだけに、佐伯役の話が来た時を井頭は「衝撃だった」と表し「『やれるのかな』っていう不安の方が大きかったですね」と述懐。役を引き受けてからは、佐伯を理解する事から「一歩ずつ」役作りを進めた。
「今までは自分の体験や想像力を働かせて芝居をしていたんですけど、今回はそれが全く通用しない、全く別の感覚で。頭では理解してるのに、心が追いつかない状態でした」
仕事とプライベートの切り替えが得意だったはずが佐伯でがんじがらめになり、ある時、撮影中に「もうできません」と号泣してしまったという。それでも「監督やプロデューサーさんが寄り添ってくれて、役を一緒にかみ砕き向き合ってくださったおかげで、何とか撮影を乗り越えられました」と回想。約2カ月に渡る撮影が終わった瞬間は、思わず「やり切った!乗り切ったぞ!という気持ちになりました」と破顔した。
「いろんな感覚が得られるのがお芝居の楽しさでもあるし、佐伯を通して『(演技には)こういうアプローチの仕方もあるんだ』と自分の知らなかった一面にも出会えて、すごく勉強になりました」
仕事がオフの時は、温泉とキックボクシングでリフレッシュ。嫌なことがあったり「気持ちが落ち込んでいるな」と感じるとサンドバッグと向き合い、温泉で癒やされる。そしてここに「お酒」が加わり今作の群馬ロケでは、撮影後にスタッフらと現地のクラフトビール店でグラスを傾けた。
3月に25歳の誕生日を迎え、20代の折り返し地点に立った。「最近、友達の結婚式に参加して周りが節目を迎えてるんだと感じるとともに、私も大人になったんだなとようやく思えるようになりました」。今までは学生や自分に近い役が多かったが「20代後半に差しかかったことでもう少し大人の、違った役柄に挑戦できることがすごくうれしいです」と変化を楽しんでいる。
「それと同時に、挑戦できる役の幅が広がるということは、私自身が役者として試される時期だと思うので、これからもいただいた役の一つ一つと丁寧に向き合っていきたい」。難役を乗り越えた自信とともに、俳優道を歩んでいく。
◆井頭愛海(いがしら・まなみ)2001年3月15日生まれ。大阪府出身。12年の「全日本国民的美少女コンテスト」で審査員特別賞を受賞し、13年から18年まで「X21」メンバーとして活動。13年の映画「おしん」で俳優デビュー。17年にはNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」でヒロインの娘役として注目を集めた。20年の「鬼ガール!!」で映画初主演。23年に大河ドラマ「どうする家康」で玉役を演じ、短い出演ながらも強い印象を残した。特技はバレエ、ピアノ。趣味は映画、演劇鑑賞。身長160センチ。血液型O。
