【M-1優勝予想】エバース 悔しさ糧に今年は“ガチでエグいぞ” 完成度は圧倒的 昨年連覇の令和ロマンに通ずるものも
漫才日本一決定戦「M-1グランプリ 2025」が21日、都内で開催され、テレビ朝日系(後6・30)で放送される。準決勝を勝ち抜いた9組と、同日午後に行われる敗者復活戦1組による10組で頂点を争う。デイリースポーツの東西担当記者が大激戦の結末を予想。東担当記者は昨年4位のエバースを本命に挙げた。
昨年は1点差で最終ステージに上がれず4位に終わったエバース。悔しさを糧に仕上げてきた今年の完成度は“ガチでエグいぞ”のひと言に尽きる。
見事にブレイクを果たし、テレビで目にする機会も増加。お茶の間にも、かわいらしい見た目の佐々木隆史がクールなブレイン、コワモテな見た目の町田和樹が実は超いじられキャラのポンコツというコントラストが浸透してきた。準決勝ではその強みを最大限に生かされた漫才で爆笑をさらった。独特の切り口で展開される正統派なネタは、見れば見るほど引き込まれる。昨年の準決勝で令和ロマンを見て「これが優勝するコンビか」と直感した時と、よく似た感覚を覚えた。2度目の決勝、満を持しての優勝はあまりにも手堅い。
対抗はさすがのウケ量で決勝進出を確信させた真空ジェシカと迷ったが、敗者復活組を推す。2007年のサンドウィッチマン、15年のトレンディエンジェルに次ぐ逆転優勝の可能性は十分。それほど準決勝は熾烈を極めた。特に唯一無二の「赤ちゃん漫才」を披露したネコニスズは相当なウケ量で、決勝に上がれなかったことが驚きだ。イチゴ、TCクラクション、豆鉄砲など、エバースに対抗しうる圧倒的個性派が勢ぞろいしている。
穴評価は初決勝のたくろう。元バンドマン・きむらバンドのツッコミと、挙動不審でオドオドした赤木裕の掛け合いの爆発力がすさまじい。大阪では名の知れた2人は、昨年のバッテリィズ同様、大会に波乱をもたらす台風の目となる。
令和ロマンが史上初の2連覇を成し遂げてから最初の大会。フラットな目線で楽しめる大会となりそうだ。
