「86年組」アイドル西村知美 38年ぶり単独ライブ「一夜限り」の覚悟 デビュー記念日に「勇気を出して、あなたに届けます」
タレントの西村知美(54)が来年3月20日にデビュー40周年記念ライブ(東京・JZ Brat SOUND OF TOKYO)を開催することが2日、分かった。同日は自身のデビュー記念日で、単独ライブは1988年以来38年ぶりとなる。また、計45曲を各音楽配信サイトでサブスクリプション解禁することも決定。きょう3日から全シングル曲にアルバム収録曲の「TOO・SHY」を加えた23曲を先行配信。豪華な「40周年プロジェクト」で、自らのメモリアルイヤーを華々しく飾る。
「86年組」アイドルとして一世を風靡(ふうび)した“とろりん”が、長い「充電期間」を経て待望のソロライブを開催することを決意した。
西村は、「私をずっと支えてくれたのは、いつの時代も“あなた”でした」とメッセージを送り、「どんな時も、ステージの向こう側に、必ず誰かの笑顔があったから私はここまで歩いてこられました」と、支え続けてくれたファンへの強い感謝の思いを口にした。
これまでの歩みで抱えた楽曲は100曲を超え、デビュー年には日本レコード大賞の新人賞を受賞。「アイドル」としても名を残した。一方で、実は「歌うことが得意ではなくて、ずっと逃げてばかり」と告白。それでも「『あなたの声が好きだから』と言い続けてくれたのも、あなたでした」とファンの声が背中を押してくれたといい「だからこそ勇気を出して、この40年間の私をあなたに届けます」と、自らのデビュー記念日に歌で恩返しする覚悟を決めた。
「いつかやれたら…」「いつか自信がついたら…」の思いを振り切って敢行するソロライブ。「もしかしたらソロライブはもう二度とできないかもしれません」と「一夜限り」の覚悟をにじませる。「だからこそ全国のあなたに来てほしい。私の声はあの頃のあなたに届いていますか?あなたと過ごすたった一度の大切な時間-どうか私にください。会場で待っています。ずっと見守ってくれた、あなただけのために」と並々ならぬ思いで呼びかけた。
また「40周年プロジェクト」の一環として楽曲のサブスクリプションを解禁することも決定。きょう3日から全シングル曲など23曲を先行配信し、誕生日の17日に残るカップリング曲22曲を配信する。
「一秒ごとのきらめき」をキャッチフレーズに歩み始めた芸能人生。ファンと歩んだ40年間の軌跡と、これからも続く「一秒ごとのきらめき」を感謝の歌声に乗せる。
◇西村知美(にしむら・ともみ)1970年12月17日生まれ。山口県出身。85年に第1回ミス・モモコグランプリを獲得。86年に映画「ドン松五郎の生活」で主演デビューし、同作の主題歌「夢色のメッセージ」で歌手デビュー。同年の日本レコード大賞新人賞を獲得した。92年からTBS系「さんまのスーパーからくりTV」のレギュラーを務めるなど、多くのバラエティー番組にも出演。97年に結婚し、03年に長女を出産。芸能界屈指の資格マニアで、59個の資格を持つ。身長155センチ。血液型O。
