残り2話で大混乱「べらぼう」裏切者いる!? 一瞬、不自然な一言を発したまさか人物にスパイ疑念 一橋冷笑「あれは越中の字じゃ」→毒殺反撃への伏線か
NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」は第46回「曽我祭の変」が30日に放送された。残り2話。
松平定信(井上祐貴)らが、暗躍してきた将軍実父・一橋治済(生田斗真)への仇討ち作戦を決行したが…最終盤に、まさかのドンデン返し。治済は全てを察知しており、逆に定信側が密かに差し入れられていた毒饅頭の被害を受けた。
定信側は、一橋の悪事を戯作にしようとして治済に暗殺された平賀源内(安田顕)の戯作続編を作り、源内が生きているかのように見せかけ、治済を街中におびき出したが…。
仇討ちまであと一歩のところで、治済は戯作続編を見て「あれは越中(定信)の字じゃ」と冷たく笑い、間者として送り込まれた元一橋家の乳母大崎(映美くらら)を抹殺した。
この一連の作戦失敗の中で、治済があまりにも察しが良いのも不可解。
大崎が戯作続編を治済に見せた後に、定信側の田沼家重臣三浦庄司(原田泰造)に文が届き、定信の字で「石橋無疎略彼の許ニ至り候」と書かれてあった。
おびき出す戯作続編が治済に届いたことを伝える内容で、三浦が「かかったか」と息をのんだ。
一見は治済が罠にかかったとの発言と取れるが、まだ計画は序盤で治済に戯作続編を見せて噂話を吹き込んだだけの段階とあって、三浦の言葉が不可解なようにも…。むしろ三浦が一橋側のスパイで、罠にかかったのは定信側で、一橋側は「越中の字」の証拠も手に入れたことになるとの見方も。
三浦には物語中盤でも一橋のスパイ疑惑が浮上したことがある。
治済が暗躍し、田沼家嫡男意知(宮沢氷魚)が暗殺された事件では、陰で動いた一橋家の刺客・丈右衛門(矢野聖人)が、田沼家の奥座敷で起こった出来事を知っていた。佐野政言(矢本悠馬)が田沼家に贈った桜の木を、田沼意次(渡辺謙)が雑に扱い、植える場所がないとお寺にくれてしまった事を、丈右衛門が佐野に吹き込み…佐野の田沼家への嫉妬を増幅させた。
佐野桜の件を知っているのは意次、意知、三浦の3人だけだったが、真相は不明のまま。田沼失脚以降は三浦への疑念も消えていたが、ここにきて疑惑が再浮上している。
