スーパー戦隊シリーズ放送終了へ 実は「よくも悪くも自転車操業」ライダーシリーズとの温度差も

 テレビ朝日系で放送されている特撮ヒーロー番組「スーパー戦隊シリーズ」が、現在の「ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー」(日曜、前9・30)を最後に終了することが30日、関係者への取材で分かった。1975年開始の第1作「秘密戦隊ゴレンジャー」から世代を超えて愛され、多くの人気スターを輩出してきた人気シリーズが、半世紀の歴史に幕を下ろす。

 映画公開に合わせて7月に東映・キャラクター戦略部の白倉伸一郎氏に話を聞いた。驚いたのは「よくも悪くも自転車操業」と、1年先の作品が決まっていないということだった。「年によって担当者が違う。『担当不在のまま決めるのは失礼だ』ってことで」。23年の同部新設からは以前より先行きが透明化されたというが、暗中模索の歴史だったとも言える。

 ライダーシリーズとの温度差も感じた。「戦隊ってライダーよりもなんとなく同じことを繰り返しているってイメージが世間にもあると思うし、現場にもある」。だからこそ「新しいものにトライできる現場にしていこうってやってる」と未来を見据えていたが…。

 「ゴジュウジャー」はその先に進むための意欲作だった。「ゴジュウジャーはスーパー戦隊の歴史をもう一度語る番組だと思います。だから、51作目がその延長線上にあってはならない。番組そのものが次のステージに行かないといけないと思いながら…絶賛構築中です!」。新たなフェーズに入るワクワク感が口調にこもっているように聞こえた。「次のステージ」を楽しみにしていただけに残念でならない。(デイリースポーツ・古宮正崇)

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