中村勘九郎 歌舞伎のハードル下げるため恒例巡業公演では演目前にスーツでトーク「普通のおじさんだよって伝えてあげる」
歌舞伎俳優の中村勘九郎と中村七之助が30日、都内で「中村勘九郎 中村七之助 春暁歌舞伎特別公演 2026」(来年3月7~25日、東京・府中の森芸術劇場で開幕)の取材会を行った。
2人が中心となり行う今年で22年目の巡業公演。トークコーナーを演目前に設けて観客と交流も図るなど、歌舞伎初心者でも楽しめるよう趣向を凝らして行っている。
トークコーナーではスーツで登壇するそうで、勘九郎は「初めて歌舞伎をご覧になるお客さまは歌舞伎ってどうしても敷居が高かったり、難しくて理解できないんじゃないかって思っている方達が多い」とし「スーツ姿で『普通のおじさんだよ』って伝えてあげるとそのあとご覧になってくださる演目にすんなり入っていける」と自虐交じりに説明。七之助は観客に逆質問することもあるとし「とてもアットホームなトークコーナーです」と笑顔で続けた。
今回の公演で行うのは「艶紅曙接拙 紅翫」と、勘九郎、七之助、中村鶴松による「墨塗女」。墨塗女は能狂言の「墨塗」を題材としており、歌舞伎俳優が勤めるのはおよそ77年ぶりという珍しい演目になっている。
七之助は「『墨塗女』は初めて歌舞伎をご覧になるお客さまももちろん、よく歌舞伎をご覧になってるお客さまも見たことない作品なので多分ワクワクして見てくださると思いますし『紅翫』はいつも歌舞伎を好きで見てくださるお客さまにはとても楽しい踊りで、通な方でも楽しめる。すごくバランスが取れている」とアピールした。
また「墨塗女」は、登場する男女が互いにだまし合うというコミカルな人間模様が描かれるが、勘九郎は「女形の中でもちゃんとしたきれいな人で腹黒いってキャラクターはなかなかない」とし「腹黒い七之助さんにはぴったりかなと思う」とイジリながら説明した。
