史上初の女性首相誕生へ!高市早苗氏が新総裁 決選投票で小泉氏撃破 3度目挑戦で「ガラスの天井」打ち破る
自民党総裁選は4日、党本部で投開票され、高市早苗前経済安全保障担当相(64)が第29代総裁に選出された。1回目の投票で過半数に達した候補者はなく、上位2人による決選投票の結果、高市氏が小泉進次郎農相(44)を破った。2021年、24年に続いて3度目の挑戦で悲願達成。15日召集を軸に調整が進む臨時国会で、第104代首相に指名される公算が大きい。女性の首相就任は史上初めて。
結党以来初の女性総裁に決まると、高市氏は関西弁とドスの利いた声を交え自民党の国会議員を鼓舞した。
「全世代、総力結集で、全員参加で頑張んなきゃ、立て直せませんよ」「全員に働いてもらいます。馬車馬のように働いていただきます。私自身もワークライフバランスという言葉を捨てます。働いて、働いて、働いて、働いて。働いてまいります」
続けてあいさつした石破首相に「大丈夫か、という気がしないではない」とたしなめられるほど、鼻息が荒かった。
党員と国会議員による第1回投票を1位通過。上位2人による決選投票の結果、高市氏が小泉氏を破った。小泉氏有利という下馬評を覆す逆転劇。昨年の総裁選では、最有力視されながら決選で石破首相にうっちゃられたリベンジを果たした。
15日召集を軸に調整が進む臨時国会で、石破茂首相の後継となる第104代首相に指名される公算が大きい。伊藤博文が1885年に初代総理大臣に就任してから140年。政界の「ガラスの天井」を打破して史上初の女性首相が誕生する。
とはいえ、少数与党での政権運営は問題が山積だ。政権安定化に向け、野党との連立枠組みの拡大が焦点となる。あすにも幹事長など党役員人事に着手し、新執行部を発足。総裁任期は、石破首相の残り任期に当たる2027年9月まで。
「責任ある積極財政派」を自任し、経済成長のため赤字国債の増発を容認するなど他候補と異なる主張が目立った高市氏。保守層を意識した外国人政策の強化も公約に入れた。首相に就任した場合の早期の衆院解散は否定している。靖国神社参拝を続けるかどうかは明言を避けている。
「鉄の女」と呼ばれた故サッチャー元英首相を尊敬する。硬派な主張の一方で、無類の虎党やヘビーメタル好きを公言して、親しまれてきた。出演したバラエティー番組では、X JAPANを熱唱。報道陣に披露したスマートフォンの待ち受け画面は、YOSHIKIとのツーショットで、阪神柄のケースを使っていた。
元側近によると「午後11時に連絡しても返事があり、食事は時間を惜しみパンやゼリー。疲れ知らず」という。タフな女性総理が誕生しそうだ。
◇高市 早苗(たかいち・さなえ)1961年3月7日生まれ。奈良県出身。神戸大卒。松下政経塾、民放キャスターを経て93年に無所属で衆院初当選し、96年に自民党入党。沖縄北方担当相、党政調会長、総務相、経済安全保障担当相を歴任した。奈良2区、当選10回。無派閥。「鉄の女」と呼ばれた故サッチャー元英首相を尊敬し、回顧録を読み返す。ヘビーメタル好き。
