花*花 親子3世代 層広がったファンと楽しみたい メジャーデビュー25周年 CDにこだわる曲作り

 メジャーデビュー25周年を迎えた女性デュオ「花*花」のおのまきこ(48)、こじまいづみ(49)が27日にデビュー後初めてホスト役を担う主催フェス「HANA FES.2025 ~25年、ここまで来れて『あ~よかった』~」(大阪・森ノ宮ピロティホール)を開催する。デビューから四半世紀が過ぎ、親子3世代でライブ鑑賞に訪れるファンも多くなった。自らをアナログ世代と称す2人はCDの良さをアピールしたいと、曲作りに励んでいる。

 2000年7月に「あ~よかった-setagaya mix-」を、同10月には「さよなら大好きな人」をリリース。大ヒットを飛ばし、同年のNHK紅白歌合戦にも出場した。そこから長い年月を経て、ファン層の幅が広くなったこともあり、周年企画として初めてのフェスを開催することが決まった。

 フェスにはSING LIKE TALKINGの佐藤竹善や永井真理子らを招待する。こじまは「25年のダイジェストみたいなものです。いろんな人とのセッションと、ゲストの方と生まれる新しい世界観を楽しみにしています」と当日を待ちわびている。

 現在もライブ活動などで精力的に全国を回る。そんな中で先日、心を揺さぶられるファンレターが届いた。カラオケで母、娘、孫の3世代で歌っていると記され、おのは「ライブに親子で来てくださった方で(その子供に)さらに娘さんができて、お母さんになったとか、娘がついに結婚しましたとか、お母さんと一緒に成長を見守ってきたようなファンの皆さんの変化を感じる25年でもありますね」と喜ぶ。

 25年前と比べ、世の中の情勢も変わってきたが、曲作りへの姿勢や足元はブレないという。6月にはこれまでの足跡を1枚にした記念CDアルバム「BOARDING GATE.25」をリリース。セルフカバー「さよなら-」の2025年バージョンを制作した。こじまは「毎回、コンサートで絶対歌ってますからね。皆さんが知ってる曲の雰囲気をなるべく壊さず、今の自分たちが25年やってきた中で、お客さんの反応を見て、アレンジをし直したんです。かわいがっていた子どもが久しぶりに実家に帰ってきた感じで。曲と向き合い直すのは久しぶりでした」と振り返る。

 「あ~よかった-」のCD売上は55万枚以上を記録した。時代とともに音楽へのアプローチの仕方も変化したが、2人はCDを手に取る良さは忘れたくないという。おのは「私たちはCDが売れていた時代の最後なんです。今、CDがなかなか難しい時代になりましたけど、CDを作る中でジャケットもブックレットもこだわって、曲順も考えたりとかそこまでがCDの制作で、試行錯誤しながら、作っていきたいですね」と力を込めれば、こじまも「歌詞を見たいという方はCDを持ってくださるし、目で見るのと、耳から聴くのとまた、違うと思います」と呼応。出来上がった1枚の感触を味わいながら聴いてほしいと願っている。

 ◇花*花(はなはな)おのまきこ(1976年11月23日生まれ)と、こじまいづみ(1976年4月6日生まれ)の2人組デュオとして2000年にメジャーデビュー。03年に活動休止後、09年3月に再始動を発表。ピアノ、ボーカルを担当する両者が日常を紡いだ歌を制作しピアノを弾き歌うスタイルで幅広い層から共感を受ける。

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