男性６人組ダンス＆ボーカルグループ・ＤＡ　ＰＵＭＰが１７日、東京・ＮＨＫホールで、８会場８公演を巡る全国ツアーの東京公演を行った。「原点回帰」「温故知新」をテーマに掲げるアルバム「ＢＡＣＫ　２　ＤＡ　ＵＮＩＴＹ」を引っさげたツアー。生バンド編成で「Ｕ．Ｓ．Ａ．」「ｉｆ…」などのヒット曲を盛り込んだ全２４曲のセットリストを展開した。

　ネオンサインとミラーボウルがギラギラ光る中でアッパー曲を連続で畳みかけ、２時間のステージは開幕した。グループの代名詞とも言えるストリートダンスで会場は沸き、リーダーのＩＳＳＡ（４６）は「出てきた瞬間から皆さんのボルテージがＭＡＸで気合が入った」と絶好調。ＫＩＭＩ（４２）は「熱気がすごすぎて湿気で眼鏡が曇った」とハプニングを喜んだ。

　今回のツアーはＩＳＳＡがトータルプロデュース、ＴＯＭＯ（４４）が音楽面、ＫＩＭＩが演出面を中心に手がけ、こだわり貫いて作り上げたライブパケージ。バックダンサーなしで生歌唱＆生パフォーマンスに比重を置いた、シンプルかつ濃密なステージに仕上がっている。ツアー３日目となり、ＩＳＳＡは「皆と楽しめる作品ができたと思う」と手応えを語る。

　先月２８日にツアーが開幕し、今月９日にアルバムを発売するなど、２０２７年に待つデビュー３０周年に向けて夏を駆け抜ける６人。１９日にＴＢＳ系大型音楽番組「音楽の日」へ出演も決定しており、開演前に取材に応じたＫＩＭＩは「仕事があるってありがたいよね」としみじみ。一方で「もうひと売れしたいよね」と去り際にこぼし、その思いをステージでぶつけていた。