King&Princeに東京ドーム大興奮 永瀬廉&高橋海人 帰ってきた大舞台 2人だからこその世界
King&Princeが10日、東京ドームで、2人体制となって初のドームツアー「King & Prince LIVE TOUR 24-25~Re:ERA~in DOME」の東京公演初日を迎えた。デビュー曲「シンデレラガール」や「ツキヨミ」など全36曲を披露。8月発売の「What We Got~奇跡はきみと~」ではミッキーマウスがサプライズで登場して一緒にパフォーマンスするなど、多彩な演出で5万5000人のティアラ(ファンの総称)を熱狂させた。
スタイリッシュさとハートフルな世界観が混ざり合う、唯一無二の空気でドームを包み込んだ。
会場中央のステージに2人が登場すると、いきなりボルテージは最高潮。雷鳴がドーム内にとどろく場面もあったが、高橋海人(26)が「雷に負けないライブを作りましょう!」と呼びかけると、永瀬廉(26)は「雷を特効(特殊効果演出)に使ったの、事務所で俺らが初めてちゃうん?」とおどけて見せた。
ドームの大舞台に戻って来た。18年5月に6人でCDデビュー。瞬く間に人気を集め、5人体制時の22年には初のドームツアーも開催したが、同年11月に3人の脱退が発表され、23年5月から2人体制となった。
開幕前の取材で、永瀬は「めちゃめちゃ気持ちが高まっています」と気合みなぎる表情で、高橋も「このドームのライブを目指して廉と頑張ってきた。お互いドラマなどの仕事も頑張って、グループのためにと思って今日までやってきた」。全てを糧に、再びの単独ドーム公演を実現させた。
全体演出に加え、衣装や映像など細部までこだわった。高橋が「僕が醍醐味(だいごみ)だと思うのが『Re:ERA』(アルバム)の世界観を大切にしながら、ファンが求めるアイドル像を共存させる2部構成」と語るように、前半と後半で雰囲気は一変。「1回のライブで2本見たという満足感が味わえるのでは」と胸を張った。
2人だからこその世界にもこだわった。広大なドームの空間をファンと共有する上で、永瀬は「キンプリの普段の雰囲気、空気感が見えるようなものにしたい」と説明。高橋は「大きく見えるというよりも等身大で見せる。2人なのでそれをつかって、ステージの中で一番狭い距離感で楽しむ雰囲気」。時にハグし、時に背中を預ける。ゼロ距離でじゃれ合う2人にドームは何度も沸いた。トロッコや気球でドーム内を駆け巡り、隅々までを埋め尽くしたティアラの元へと出向いた。
終幕後、「楽しい時間をありがとうございました。また僕らと遊んでください」と繰り返す2人の表情は、多幸感にあふれていた。
◇永瀬廉(ながせ・れん)1999年1月23日生まれ、東京都出身。血液型O。メンバーカラーは「漆黒」
◇高橋海人(たかはし・かいと)。1999年4月3日生まれ、神奈川県出身。血液型A。メンバーカラーは「ひまわりイエロー」
