ラサール石井 参院選出馬を表明 社民・福島党首に「魅力感じた」完全極秘で準備 妻からも後押し
タレントのラサール石井(69)が30日、国会内で会見を実施。今夏に行われる参院選(3日公示・20日投開票)に、社民党から比例代表で出馬することを発表した。福島瑞穂党首(69)と出席。「福島氏に魅力を感じた」と出馬の理由を語った。また日本テレビ「行列のできる法律相談所」などで人気の弁護士、北村晴男氏(69)も日本保守党から出馬することを表明した。
50人近くの報道陣が集まった会見場に、グレーのスーツ姿のラサールは、福島党首と姿を見せた。公示直前での出馬表明になった理由を「27日までお芝居をしていた。主催者、共演者に迷惑をかけたくないということで、社民党の協力もあって完全極秘で準備を行っていた」と説明した。
その言葉通り、家族と党関係者以外には相談なく出馬を決断。29日の党から擁立発表があった後、先輩俳優の伊東四朗(88)と三宅裕司(74)にあいさつしたという。
政治の道に飛び込む決意について「年齢的にも最後のチャンスかなと」と吐露。最後の決め手は、妻から「お笑いはここまで見てきたけれど、あなたの違ったところも見てみたい」と後押しされたことを挙げた。
社民党を選んだ理由は、オファーがあったことを前提に「即答したわけではない。一度は断りましたが、粘り強く口説いてもらった」と語り、「今までの言動を見ていただければ、自民党ではないとわかるでしょう」と冗談を交えた。
日本社会党時代は、野党第一党に君臨していた同党も、現在は衆参ともに1議席ずつと、瀕死(ひんし)の状態。ラサールはそれでも「ただ議員になりたいのであれば、なりやすい党から出る。私は孤軍奮闘している福島党首に魅力を感じた。今は党存続の危機にあるけれど、なくなってはいけない党」と力説した。
当選した場合のタレント業との兼ね合いについては「当面は議員として国民の付託に答えるのが仕事。余裕が出てきたら考えます」と説明。いわゆる「タレント候補」と言われることについては「あまり好きな言葉ではない」と嫌悪感を示し、「要は当選してからの仕事ぶりが大事。働きぶりを見て判断してほしい」と話した。
