ＳＴＡＲＴＯ　ＥＮＴＥＲＴＡＩＮＭＥＮＴは２７日、公式サイトで同日に行われた株主総会での決議を経た役員人事を発表。代表取締役ＣＥＯ福田淳氏の退任と、テレビ西日本元社長・鈴木克明氏が新たな代表取締役ＣＥＯとして就任することを発表した。

　また、同社で取締役ＣＭＯ（最高マーケティング責任者）を務める井ノ原快彦氏と、取締役・辰喜一宏氏の退任も合わせて発表。福田ＣＥＯを含め、３人の退任の理由は「本人の意向ならびに任期満了」とした。

　後任となる鈴木氏はフジテレビ出身。同局「めざましテレビ」では初代となるチーフプロデューサーも務めた。２００７年６月には取締役に選任され、常務、専務、フジ・メディア・ホールディングス取締役を歴任。１７年６月にテレビ西日本の社長に就任し、２１年に退任。鈴木氏はＳＴＡＲＴＯ社を通じて「これまでのコンプライアンスを重視した路線を承継しつつ、より一層ファンの皆さまや関係者の皆さまに喜んでいただけるエンターテインメントをご提供すべく、新しい価値創造に取り組む所存です」とコメントした。

　ＳＴＡＲＴＯ社の代表を巡っては、１３日に任期満了で福田氏が６月末に退任すると報道され、同社は「現在、その方向で最終調整しておりますが、なんら機関決定したものではございません。公表すべき事項が発生した場合は速やかにお知らせ致します」としていた。

　ＳＴＡＲＴＯ社は、旧ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川氏による性加害問題を受け、所属タレントのマネジメント業を引き継ぐ形で２３年１０月に創設。福田氏が初代ＣＥＯに就任した。