Ｘ　ＪＡＰＡＮのＹＯＳＨＩＫＩがプロデュースする女性４人組グループ「美麗－Ｂｉ－ｒａｙ－」が、きょう２０日にデビューを果たす。デビュー曲「Ｂｕｔｔｅｒｆｌｙ」は、同日を皮切りに全米２０００館規模で公開される米映画「ＢＲＩＤＥ　ＨＡＲＤ」の主題歌に起用された。新人がハリウッド映画の主題歌を担当するのは、異例の快挙。デビュー直後から世界に挑む４人と４人をサポートするＹＯＳＨＩＫＩがこのほど、デイリースポーツなどの取材に応じ、夢を語った。

　規格外のグループが、ついにデビューを果たす。美麗は、ＹＯＳＨＩＫＩが特別審査員が務めた日本テレビ系「歌唱王」に出場したメンバーで構成される、平均年齢１４・７５歳の女性４人組。ＹＯＳＨＩＫＩが「ソロでも通用するけど、全員組み合わさったら面白い。ひょっとしたら、すごいグループになるかも」と可能性を感じ、結成に至った。

　グループ名の「美麗」は、Ｘ　ＪＡＰＡＮの楽曲「Ｊａｄｅ」の歌詞にも入っている、思い入れのある単語だ。ＹＯＳＨＩＫＩが女性グループをプロデュースする際にピッタリなグループが現れたら、いつか名付けようと温め続けてきた。４オクターブを操る原石の４人と出会い、ＹＯＳＨＩＫＩは「ここで勝負をかける時」と、この名前を与えた。

　デビュー曲「Ｂｕｔｔｅｒｆｌｙ」は、迷いながら夢に向かって進む姿をチョウに見立てて描いた。同曲は、レベル・ウィルソン主演のハリウッド映画「ＢＲＩＤＥ　ＨＡＲＤ」の主題歌に抜てき。元々ＹＯＳＨＩＫＩに主題歌の依頼があったが、これを美麗に譲った形。デビュー直後にいきなり“ハリウッドデビュー”という、大きなプレゼントが美麗へ贈られた。

　美麗－のＥｍｉ（１６）は「小さい頃からのデビューが達成できてうれしい」とデビューに歓喜。Ｃｏｃｏｍｉ（１４）はハリウッド映画の主題歌に起用されたことを「信じられない気持ち」と感激し、家族にこれを伝えたというＭｉｃｈｅｌｌｅ（１４）は「（家族も）ビックリしていました」とニッコリ。国籍豊かなメンバーがそろっており、Ｈｉｎａｔａ（１５）は「ワールドツアーを目指したい」と野望を掲げた。

　ＹＯＳＨＩＫＩは「４人と出会って２年以上たつけど、やっとデビューにたどり着けてうれしいですね」と“親心”を揺らし、美麗の今後について「デビュー曲のＢｕｔｔｅｒｆｌｙにも込めたけど、大きく羽ばたいてほしい。自分が考えられる限りの大きな舞台を差し出すことができた。世界に向かっていけるんじゃないかと思っています。Ｋ－ＰＯＰでアジアが盛り上がる中で日本も盛り上がりを感じているので、そこのど真ん中にいけるんじゃないかという確信を持っている」と飛躍を約束した。

　◇Ｃｏｃｏｍｉ（ココミ）２０１０年７月２２日生まれ。１４歳。中学３年生。神奈川県出身。国籍は日本とフィリピン。

　◇Ｅｍｉ（エミ）２００９年１月２３日生まれ。１６歳。高校２年生。京都府出身。国籍は日本とロシア。

　◇Ｍｉｃｈｅｌｌｅ（ミシェル）２０１１年４月２７日生まれ。１４歳。中学２年生。東京都出身。国籍は日本とカナダ。

　◇Ｈｉｎａｔａ（ヒナタ）２００９年８月４日生まれ。１５歳。高校１年生。神奈川県出身。国籍は日本。