「何の因果か」スケバン刑事・麻宮サキが初集結 斉藤由貴×南野陽子×浅香唯 実は“同期3人”から「26回NG」裏話も
俳優の斉藤由貴(58)、南野陽子(57)、浅香唯(55)が7日、東京・丸の内TOEIで、「さよなら 丸の内TOEIプロジェクト」の一環として行われた「スケバン刑事フェスティバル」と題したシリーズ作品の上映舞台あいさつに出席した。麻宮サキを演じた3人が同作関連のイベントで集結するのは史上初。社会現象を巻き起こすほどの作品で主演を務めた3人は、ヨーヨー片手に思い出話に花を咲かせ、お馴染みの決めポーズも披露した。
放送から約40年。ファン同様、3人にとっても「スケバン刑事」のイベントで共演するのは特別な時間となった。
斉藤(初代)「てめえら、許さねぇ!」
南野(2代目)「おまんら、許さんぜよ!」
浅香(3代目)「せからしか!きさんら許さんわい!」
それぞれがヨーヨーを片手に決めセリフを披露。伝説シーンが令和によみがえった瞬間だった。
斉藤は「この2人と一緒にステージに立つ日が40年後に来るなんて夢にも思わなかった」と感慨。南野も「40年の時を経て、こうやって皆で会えてすごくワクワクしてる」とし、浅香は「大変光栄でうれしい」と喜んだ。
歌手デビューは全員が1985年で、今年そろって40周年を迎えたという。他の番組などで個々に共演することはあったが、斉藤は当時を「まだ殻があって緊張してて、心を開いて自分からっていうのは特に私は恥ずかしかった」と述懐。「だけどこんなに月日がたってお互い良い年になって、フランクに話ができるようになったのか、年を取るって意外と良い事だな」と続けた。
浅香は「本当のデビューは同じかもしれないけど、大先輩って感じがしてならない」と2人への率直な思いを語り、南野も「分かる。私も由貴ちゃんを大先輩だと思ってる」と呼応。2人に持ち上げられた斉藤は、「たまたま初代だから真ん中に立ってるだけ」と照れ笑いを浮かべた。
人気漫画を原作に85年から87年まで、シリーズ計3作が制作された「スケバン刑事」。学生刑事となった少女が、ヨーヨーを武器に悪に立ち向かうという物語は当時の一大ブームを築き上げた。
同作がデビュー作だった斉藤は「私は嫌でした。だって合わないと思ったから」とぶっちゃけ。撮影で大変だったことは「もちろんヨーヨー」と即答し「26回NGを出した」ことがあると説明。すると南野は、撮影で「『26回目までNGは大丈夫』って言われた」と告白。今だから話せる裏話で爆笑を起こした。
時代とシリーズの垣根を越え、そこには3人の麻宮サキの姿があった。
