小室哲哉氏（６６）がプロデュースする３人組ガールズユニット「ＯＶＡＬ　ＳＩＳＴＥＭ」のメンバーとして活動している演歌歌手の望月琉叶（２８）が、７月２３日に小室氏が書き下ろした演歌作品の新曲「わがまま」をリリースすることが２９日、分かった。自ら小室氏に楽曲制作をお願いし完成した作品とあって、望月は「小室さんの音楽をたくさん聴いてきた私にとって、夢のような一曲」と話し、大ヒットを誓っている。

　楽曲は、小室氏の独特の世界観が反映された、女性の恋心を描いたせつない歌詞とメロディーが、北島三郎や新沼謙治ら大御所の編曲やポケモン楽曲を手がけてきた宮崎慎二氏によって演歌アレンジされた作品。これを望月が、独特の透明感のある声で歌い上げ、演歌の枠を超えた新たな世界観を表現している。

　小室氏の演歌、歌謡曲系作品の楽曲提供は、これまで森進一ら大物歌手に行ったわずかなケースのみ。今回は望月の熱烈なオファーで実現したという。

　望月は２０２０年にデビュー。当時は演歌歌手に加え、アイドルグループに所属しグラビアでも活躍する三刀流で話題となった。２１年には日本レコード大賞新人賞を受賞。現在はアイドルを卒業し、演歌歌手が中心ながら小室氏のユニットなど活動の幅を広げている。

　そんな中での今回の新曲。望月は「小室さんの描く繊細なメロディーと宮崎慎二さんによる力強くも情感があふれる編曲が重なり、これまでにない新しい演歌の世界が広がっています。演歌ファンはもちろん、これまで演歌に触れてこなかった方にも、新たな扉を開いていただけたらうれしいです」とアピールした。　発売翌日の７月２４日には、東京・新宿の歌舞伎町劇場で、デビュー５周年と新曲発売記念のコンサートを開催する。