SKE48鎌田菜月が語る信念「ファンに絶対うそはつかない」巡るアイドルのトレンドに「待たなければいけない時もある」

 SKE48の鎌田菜月(28)が、初の写真集「やさしい日差し」(KADOKAWA)を発売した。これまで見せたことのない大人びた表情も収められた一冊のリリースには「アイドルをやっていた証明」とファンからの長い支持に感謝し、アイドル活動を続ける上での信念も明かした。

 やさしい笑顔に、色気ものぞく。グループ最年長らしく落ち着いた雰囲気だった。自身はもちろんファンも待望の初写真集に「憧れはあった」と喜び、「アイドルをやっていたと証明できる形に残せた。ありがたいです。本当に根気強く応援してくださるファンの人がいないと、今は本って出すことができない。恵まれたなあ、出会った人と縁とタイミングですね」と発売の背景を明かした。

 同作はインドネシアのバリで撮影。王道アイドルらしいカットや泡風呂など大人な表情を見せた場面も収めた。「『撮影はどこに行きたいですか?』って言われて、最初は愛知県出身だから名古屋港とか思っていた。でも、今回『バリです』って言われてビックリ」と海外ロケには驚いたことを振り返った。

 バリで撮ったこともきっかけに今後の海外での活動も目指す。「SKE48として仕事で海外に行ったのはコロナ禍前が最後。今回、初めて10年のパスポートも取った。もう一度、海外のファンに会いに行く機会をAKB48グループとして持つというのは一個の夢」と意欲を示した。

 在籍13年目。昨年12月に斉藤真木子(30)の卒業によりSKE48で最年長となったところだった。「正直、最年長になったけど、やることは変わらない」と語りつつ、「スタッフさんとの交渉は上手になったかもしれない」とメンバーとスタッフの間に立つことも自然と増えた。「(やりたくないことを)メンバーにも納得せず飲み込んでほしくないから、いろんな事情があることを話している」と経験を積んだからこその役割も自覚している。

 3月に発売した34枚目シングル「Tick tack zack」では最年長になって選抜メンバー落ちする経験も味わった。直後には公式ブログで「さよなら!選抜!!」と題して心境をつづった文章では「生き残れなかったよー!ごめんねー!!!これは単純に私の力不足の結果であり、卒業発表を控えていての選抜辞退などではありません」と明確に伝えた。

 「私は臆測で話されるのが嫌いで自分の言葉で伝えたい。臆測で喜んでもらいたくないし、傷ついてもらいたくなかった。卒業するかも、といういらない不安は与えたくなかった。だから、今は卒業しないということは言ってもいいと思った。私はファンに絶対にうそはつかない。今も昔も一番大事にしてきました」。そこには長年、守り続けたファンへの誠意があるからこそ信頼を得続けている。

 今年のSKE48は12年ぶりにチーム再編が行われ、最新曲は初の12人選抜を試み、その内4人が初選抜。13期研究生も加入し、新たな体制が強調される形となった。鎌田は「アイドルのトレンドも変わってきている。SKE48の色も変わっていくところと、変わっていかないところがあっていいと思う」と受け止める。

 「例えば、FRUITS ZIPPERさんだったら、とにかくかわいいというのが強み。SKE48などAKB48グループの強みって曲ごとにコンセプトが異なることだと私は思っている」と捉える。「もしかしたら、それは今のトレンドにはそぐわないのかもしれないけど、それが私たちの色。トレンドは巡るものだから待たなければいけない時もきっとある。でも時代に左右されすぎてはいけないと思っています。ただ、アイドルのうちは絶対にファンの人が喜ぶことをする。それだけは変わらずやっていくこと」と、時代の流れにかかわらず信念を貫き続ける。

 ◇鎌田菜月(かまた・なつき) 1996年8月29日生まれ、愛知県出身。2012年11月、SKE48の6期生として加入。18年1月の22枚目シングル「無意識の色」で初選抜入り。趣味は漫画、アニメ、歴史、将棋。身長163センチ。血液型O。

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