神戸・二宮神社 山西禰宜「嵐がきっかけで若い方々との接点ができた」お守り人気 解散発表から一夜
嵐の電撃解散発表は列島に衝撃を与えた。発表から一夜明けた7日、嵐の「聖地」として知られる東京・神楽坂の「毘沙門天 善國寺」には、早くもファンが足を運び、寂しさを訴える声が続出。同寺の住職の嶋田堯嗣(ぎょうじ)氏や、関西でのファンの「聖地」の一つとしても知られる神戸市・二宮神社の山西康司禰宜(ねぎ、55)が取材に応じ、嵐との“縁”への感謝を語った。また、テレビ各局の情報番組も嵐の話題が中心で、改めて存在の大きさを示す形となった。
二宮神社はメンバーの二宮和也と同じ名前ということもあり、グループの活動休止後もファンの来訪が途切れることはない。解散発表を受け、自身も嵐のファンで、好きな曲はデビュー曲の「A・RA・SHI」だという山西禰宜は「こういう形で1年という時間をくれたことは、ファンの方も心の整理をつけられる時間なのかな」と、ファンの心境を慮った。
きっかけは約20年前。ある雑誌で二宮がラッキーアイテムとして「二宮神社」と記されたお守りを紹介してから、訪れるファンが増えた。コロナ禍前は国内のファンはもちろん、台湾や韓国のファンが観光バスで訪れるなど、参拝客が1日200人を超えることも珍しくなかったという。
人気は5人のメンバーカラーでそろえられたお守り。元々4色で販売していたが、ある女子高生ファンから「黄色が足りないです」と指摘を受け、二宮のメンバーカラーである黄色を追加。SNSから話題となり、現在まで人気を博している。境内にはメンバーカラー5色でデザインされた虹に、「叶」の文字が書かれた絵馬が数多く奉納されており、「嵐と会えますよう」などの願いが記されている。
今でもメンバーの誕生日など節目に同神社を参拝するファンは多い。山西禰宜は「嵐がきっかけで若い方々との接点ができました。色んなことを教えていただいて、活気と刺激をいただいた。本当に感謝しかありません」と目を細めた。
