トム・クルーズ M:I最新作の撮影秘話と映画哲学を語る「人生を映画にささげている」「スターが出ているからうまくいくわけではない」
米俳優トム・クルーズが7日、都内で、主演する大ヒット映画シリーズの第8作「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」(23日日米同時公開)の来日記者会見を共演のヘイリー・トウェル、サイモン・ペッグ、ポム・クレメンティエフ、グレッグ・ターザン・デイヴィス、クリストファー・マッカリー監督と行った。
クルーズは「4歳の時から、映画作りをして世界中を旅したいと思っていた。夢を生きることができて、皆さんを楽しませられるのは当たり前とは思わない。毎日現場に入り準備している時、常に観客が鑑賞していることを考えている。それは大変な喜びをもたらすことで、人生を映画にささげている」と映画作りへの思いを熱く語った。
クルーズと長く組み、「ずっと一緒」というマッカリー監督は「トムとのパートナーシップは映画についてのいろんな対話から始まり、ずーっと対話してる感じで、時として合間に撮影が入ってくる」と説明。クルーズは「飛行機の翼に乗ってもらった。この映画ではウイングウオーキングのテストをしながら、『数秒間でここからここへ移動しなきゃ』、『無理無理』とか、そういう話をしてた」と、飛行機の翼上でのスタントについて語り始めた。
マッカリー監督によれば「さすがのトムも無理だと言っていた」といい、クルーズも「風圧がすごくて物理的に困難なんだ。一番いいのは監督に風圧を感じてもらうことだと、監督を訓練した」という危険なスタントだが、結局クルーズはやってのけた。
クルーズは「風圧がものすごくて、呼吸さえできなくなるんだ。なので工夫しながら意識的に呼吸した。本当に大変だった。全身の筋肉を使う。エネルギーが切れることもある。まさにウイングウオーキングがそんな感じで、筋肉に酸素が回るように体を鍛え上げないとならなかった。今までも大変なアクションに挑んできたけど、今回のような体験は本当に初めてだった」と、過酷なスタントを振り返った。
無理かもしれないと思った瞬間を聞かれると、クルーズは「エブリタイム」と即答。
マッカリー監督は「最後の方(シーン)の話だが、不可能な環境の中で非常に具体的なカメラの動きを事細かに決めていかなければならない。トムの撮りたいような技術はそろっていないが、トムはなんとかしようという。翌日、機材が手作りされ、技術も開発されて、午後にはそのショットを撮影していた。解決策はなんとか見いだせていく」とクルーズのネバーギブアップ精神を明かし、「空中戦でトムが一人で乗っている時にいろんなパフォーマンスをしてる。カメラは機体以外のいろんな場所にフォーカスしているが、カメラオペレーターも照明もいない。トムが一人で全部機材をコントロールしている、ワンマンショーなんだ。トムは(自分からは)言わないけど」と、驚きの能力も証言した。
シリーズは1996年に1作目が公開され、今年で30年目。クルーズは「これだけ長くやるとは本当に思っていなかった」と打ち明け、当初は「パラマウントでM:I作りたいと言ったら、なんでTVシリーズを映画化するんだ?と皆に言われた」と周囲も懐疑的だったことを明かした。
クルーズは「僕が出るからヒットするなんてあり得ない。スターが出ているからうまくいくわけではない。毎回毎回、もっと良くしたい、学んだものを次につなげたいと思っている」と述べ、「これだけ続けてエンターテインすること許されているのは、みんなのサポートがあったからこそなんだ。ありがとう」と監督や共演者などの関係者、観客に感謝していた。
また、会見終了後、17日から22日まで日本先行上映を行うことが発表された。
