元内閣官房参与 フジ・メディアHDとフジテレビの新体制に疑問「外からは色眼鏡で見られるのでは」
元内閣官房参与の岸博幸氏が30日、TBS系「サンデー・ジャポン」に出演し、フジ・メディアHDとフジテレビが発表した新体制について「表面のことだけ」と疑問符を付けた。
番組では両社が27日に会見して明かした新体制について話し合った。
岸氏は「今回の人事で日枝さんが退任されました。若返りしました。女性比率増やしました。表面のことだけなんです」と指摘。岸氏が考える問題点について「ガバナンスのことになる」とした上で、「フジ・メディアHDとフジテレビは持ち株会社。本来フジテレビ側は業務執行を担って、メディアHDのほうは監督をする。ガバナンスを含めて。それをやるはずなのに、よく見たら兼務している人がいる」と述べた。両社においてフジテレビ清水賢治社長ら5人が兼務することになる。
岸氏は「両方を兼務している。これで本当に業務執行と監督がしっかり分けられて不祥事が起こらない体制にできているのかというと、本来の持ち株会社の趣旨から反しているので大丈夫かなと。フジテレビは現場の方が皆さん頑張っているなかで、外からは色眼鏡で見られるんじゃないかとか、機能不全が起こるのではと心配があります」と憂えた。
