蒔田彩珠 挑む衝撃作「自分が怖くなりました」芥川賞作家・村田沙耶香氏のベストセラー映画化「消滅世界」主演決定
女優の蒔田彩珠(まきた・あじゅ=22)が、今秋公開の映画「消滅世界」(川村誠監督)に主演することが26日、分かった。
TBS系ドラマ「御上先生」で生徒役を好演し、旬な女優として注目される蒔田が、衝撃の世界観に挑む。すでに撮影を終えており、「脳内が刺激され、人生について深く考えさせられます」と、率直な思いを語った。
原作は芥川賞作家・村田沙耶香氏のベストセラー小説。人工授精で子どもを産むことが定着した世界で、夫婦間の性行為はタブーとされ、性愛の対象は家庭外の恋人か、2次元キャラが常識に。「性」が消えゆく世界で「恋愛」、「結婚」、「家族」のあり方に翻弄(ほんろう)される若者たちを描く。
蒔田が演じるのは「両親が愛し合った末」に生まれた・雨音。母親に嫌悪を抱きつつ、性愛を持ち込まない清潔な結婚生活を望み、夫以外のヒトやキャラクターと恋愛を重ねていくが、その生活は夫と移住した実験都市・楽園(エデン)で一変する。
大胆な世界観で「日本の未来を予言する小説」として話題を呼んだ作品への挑戦。蒔田は「ありえない世界、経験するはずもない気持ちをどう表現するか、壮大なファンタジーをリアルに演じるには、と難しさを感じていました」と語った。
それでも、撮影が進むにつれて「どんどん物語に引き込まれ世界観が変わっていき、これは未来の現実?とまで考えてしまいそうになる自分が怖くなりました」と、心境が変化していったことを告白。「見てくださったみなさんの感想が楽しみな作品です」と、強い期待を口にした。
