93歳・山田洋次氏→71歳・小日向文世に愛のダメ出し 98歳・石井ふく子氏と合計191歳レジェンド新作
映画監督の山田洋次氏(93)が作・脚本を務め、「渡る世間は鬼ばかり」シリーズなど数々のホームドラマを手がけてきた石井ふく子プロデューサー(98)とタッグを組んだTBS系ドラマ「わが家は楽し」(13日、後9・00)の制作発表がこのほど、都内で行われ、主演の小日向文世(71)らが出席した。計191歳のレジェンドコンビによる新作は、熟年夫婦の離婚問題をきっかけにした家族の物語。出演者たちは口々に山田氏の洗礼を受けたと明かし、爆笑会見となった。
昭和、平成、令和と時代を超えて「家族」を描いてきた石井氏は会見冒頭、椅子から立ち上がってあいさつ。元気な姿を見せた。
山田氏とは1966年から22作目のタッグ。2018年のドラマ「あにいもうと」以来、7年ぶりのオファーとなり、石井氏は「映画ばかりでテレビのお仕事はなさらないんですけど、山田さんなら家族の心を描いていただけるんじゃないかと強引に口説こうと思いまして、お会いしたら強引に口説かなくても『あなたがやるならやるよ』って言ってくださった」と喜んだ。
定年退職後の主人公・平山幸之助が離婚を突きつけられたことで、家族を巻き込んだ騒動に発展していくホームドラマ。本読みから山田氏が出席しており、主演の小日向は「本読みからダメ出しされまして、一発目が僕。『君、違うんだよ。どういうつもりで言ってるんだ』ってみなさんの前で言われて、主演なのに恥ずかしいと思ったんですけど、次から次にみなさんダメ出しを食らっていまして。とにかく山田さんのエネルギーがすごかったです」とベテラン俳優ですらタジタジだったという。
長男役のKing & Prince・高橋海人も「すごくダメ出しをいただいて、くじかれた心がどうにか山田さんを認めさせたい気持ちに変わって、何を言われても立ち向かう、みたいな。子供とライオンに見えたと思うんですけど、この経験は生きるなと思いました」と成長を実感。自身の撮影日数は8日間だったが「体感的にはひと冬くらい。すごく濃くて、忘れられない宝物みたいな時間でした」と振り返っていた。
