俳優の木村拓哉（５２）が２３日、都内で開催された「松竹創業１３０周年記念２０２５－２６年ラインナップ発表会」に出席し、１１月２１日公開の「ＴＯＫＹＯタクシー」に出演することが発表された。

　同作は倍賞千恵子（８３）が主演で松竹創業１３０周年記念作品として制作される。昭和から平成、令和と日本に生きる人々を長年描き続けてきた山田洋次監督が刻々と変化する大都市「東京」を舞台にした物語。木村は「松竹１３０周年というタイミングでまた参加させていただくことは名誉なことだと思っています。撮影を控えるこのタイミングで登壇させていただく形で気が引き締まっております」と意気込んだ。

　木村にとっては「武士の一分」以来、１９年ぶりとなる山田作品への出演。「１９年ぶりという時間の流れを、そんなに時間がたっているのかと驚く部分がある。でも、もう一度、山田組の現場に参加させていただけることになんの迷いもなかった」と語った。

　さらに、今作ではこれまで演じたことのないという、さえないタクシー運転手という役柄な上に主演ではない。衣装合わせの段階で「バラエティー番組の中で一般の方とお話をさせていただいている素の部分を監督が見てくださったらしく、『素晴らしかったよ。ああいう木村君がいいんだよな』と言っていただいた」と明かし、「監督が魅力的だとおっしゃってくれた自分の部分を投影できたらいいなと思う」と話した。

　木村は倍賞と実写では初共演。「できあがりを楽しみにしていただけたら」と期待を込めた。