フリーアナウンサーの豊崎由里絵（３６）が２０日、元ＮＨＫでジャーナリスト・堀潤氏の冠番組となるＴＯＫＹＯ　ＭＸ「堀潤　Ｌｉｖｅ　Ｊｕｎｃｔｉｏｎ」に出演した。

　同番組では、中居正広の女性トラブルを巡るフジテレビの社長会見や各局の対応を特集。フジテレビ社員と芸能関係者の間で不適切な接待があったなどとする報道を受け、ＴＢＳが社内調査を開始するなど、波紋は各局に広がっている。

　豊崎アナは２０１３年に毎日放送（ＭＢＳ）入社。２０１９年まで局アナとして活動してきた経験をもとに意見を述べた。

　毎日放送への入社当時を振り返り「そのとき、上司から明確に『女子アナは接待はしません』と伝えられました。『女子アナではなく女性アナウンサーです』っていうのも合わせて言われました」と説明。

　「そのときの部長が加藤アナウンサーっていう男性アナウンサー。社内は大丈夫ですけど、タレントさんに誘われることもありますよね。加藤部長は『もし今後、誰かに誘われて困ったら僕のせいにしなさい』と。部長が『２人きりでいったらいけない』『必ず会社の人を連れて行きなさい』って言ってるんですって伝えなさいと当時言ってくれたんですね」と回想した。

　続けて「加藤さんの裁量で言ってくださったのかもしれないんですけど、私はすごく救われたんですね。タレントさんに誘われることはもちろんあるし、それは基本的にはうれしいわけです。ただ、そこで『他に誰がいますか？』『何人きますか？』とは聞けないわけですね」と空気感を証言。

　「加藤さんに守ってもらわなければ自分では断れない状況だったとは認識しているし、それはアナウンサーに限らず、どんな企業でもその場が和めばいいなと思って、目上の人が取引先の人がいるときに若い女性や若い男性を連れていくことはあると思うんですね。社内で守ってくれる制度にしておかないと、なかなか本人が断るのは難しいんじゃないかと思います」と実感を語った。